先週の授業は矯正専科でした。自分自身の身体を使って丹田と骨盤の関係性を体感しました。

身体にコリがあると筋肉は100パーセントの力が出せません。コリがなければ色んな筋肉がバランス良く動くことが出来ます。どこかの筋肉に負担を掛け、怠けている筋肉が出てくるとその筋肉は凝り固まってきてしまいます。すると、負担の掛かっていた筋肉から痛みの警報が出てきてしまいます。そうならない為に骨盤の歪み防止、矯正が重要になってきます。骨盤を支点としたテコで下半身と上半身が動くので、骨盤が正しい位置にあればどこかの筋肉に負担が掛かることは無くなるのです。

身体の重心を正すために、骨盤と共に丹田の位置を正す必要があります。股関節の動きが柔軟でないと骨盤が上手く動かず、丹田の移動についていけなくなります。常に丹田が骨盤の上にあることが理想なのです。ちょっと悪い姿勢になるだけで丹田と骨盤の位置がズレてしまい、丹田が重力に負けどんどん骨盤が歪んできてしまいます。

丹田と骨盤の位置を正すために縮んだ筋肉を伸ばし、伸びていた筋肉を締め直す必要があります。縮んで短くなった筋肉は自分で伸びることが出来ません。そこで必要なのがストレッチです。股関節周りの筋肉と相関関係にある肩甲骨周りの筋肉をしっかり伸ばすことで骨盤を歪ませていた筋肉をもとの長さに戻し、骨盤の歪みを矯正します。

丹田と骨盤

股関節周りだけをやっても意味がないところが身体の面白いところです。股関節周りだけストレッチをして、一時的に骨盤の位置が戻ったとしても、頭や肩の位置が正しくないと頭や肩に合わせようと、骨盤がバランスを取ろうとして悪い姿勢に戻ってしまいます。つまり、頭(首筋)、肩(腕、肩甲骨周りの筋)、股関節(臀筋、ハムスト周りの筋)、膝(下腿三頭筋)など全部の筋肉のバランスを整えなくていけません。

矯正専科で一番大事なのは、伸びた筋肉が元に戻らないようにする為の締め直し作業だと思います。アウターマッスルで支えると、また負担の偏りが出来てしまうので、インナーマッスルで支えられるよう静止運動で鍛えることが大切です。毎回、この授業ではインナーマッスルがない私にとってヒーヒーと声を上げてしまいます…。今もお腹が筋肉痛です。(笑)きれいな姿勢を維持するためにもインナーマッスルを鍛えたいと思います。

入塾当初の後ろ姿と今回の後ろ姿を写真で見比べると、かなり体が変わってきています。足のO脚もほぼ改善されました。肩の力が抜け、見た目が軽そうな身体になってきた気がします。歩いている時も膝が軽く当たる様になりました。股関節と肩甲骨を柔軟にし、骨盤と丹田が上手く使えるように維持していきたいと思います。


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