塾生の石田です。私の40年以上前の話、 中学生に入学した頃より、年齢の割には背中痛・肩コリ・首コリにいつも悩まされ、病院で検査しましたが異常なく、原因も分からず、湿布のお世話になっていました。そこで、手力整体に入熟して臨床を進める中で、ふと!気が付いたことがありました、それは推測ですが、小4から家の手伝いで、2日置きぐらいに自転車で 灯油 18L缶を買いに行き、片手(交互)にぶら下げて持ち帰る、しかも子供なので力も弱く、重さで肘は伸展、肩は下制の状態、かろうじて18kgもある缶を指で握り締めていた感じでした。今考えると、灯油を落とさないようにと耐えていたので、腕や肩の痛みは結構強かったと記憶にあります。

そこで、筋肉の状態と痛みを考えた時。痛みが強い順に、伸張性収縮(伸ばされながら力を発揮)>等尺性収縮(長さは変わらず、筋の出力と負荷が同等)>短縮性収縮(縮みながら力を発揮)であり。

状況は、手指以外は曲げたり挙げたり出来なかったので、短縮性収縮ではなく、等尺性収縮からスタートして、時間とともに筋肉疲労が増し伸張性収縮に移行と考えられます。しかも、道は凸凹でかなり振動もあったので靭帯にも負荷が掛かっていたと想像出来ます。これでは後に上肢帯の屈筋群が伸筋群に負荷を掛けて、結果、肩コリ等になっても当然と思えました。

以上、過去の失敗・痛い目として。これから学び生かせることは、日常生活に於いて安全に人が手提げできる最大の重さは、 肘の屈曲・回内、手首の屈曲・橈屈、肩甲帯の挙上・屈曲、肩の内旋・内転の状態を保持できることが条件であり、結果として負荷の分散に繋がり、体の痛みを未然に防げると考えます。

最後に、何故各関節が、負荷の限界を超しているのに、手指の屈曲が出来てしまうのか今後の課題として考えたいと思います。