塾生の石田です。TP講座上級で、圧痛と反射の関係は、1真反対、2構造上の類似、また広範囲なら広範囲、ピンスポスポットならピンスポットと、本当に分かり易い内容でした。でも、手技となると結構難しく、練習あるのみで、卒業後には、お客さんとのコミュニケーション力が大切であると思いました。

ここで、TPの練習に協力して頂いた方の、症例を報告します。

Aさんの場合。基本手技の途中で左足下腿内側45度から正中かけての(膝より)痛みが強く、アキレス筋腱移行部を解すも、なかなか取れないので、「最近特に何かされましたか?」と聞くと、「重い布団干しをして、手が握り疲れている」と答えられ、同一ラインの臀部・ハムストは痛みを取った後だったので、そこで構造上の類似(手足相関)の考えを応用して、左前腕の橈骨内側上顆から尺骨との骨間辺り(浅・深指屈筋)にコリを発見、反射点と予想して圧を数回加えると、同時に下腿の痛みも消えました。

これからも、臨機応変にTP講座で習ったことを生かせるようにしたいです。

話は変わりますが、私は製造機械の整備をしていたことがあります、特に高温で動作する機械は整備が難しく、なぜなら各パーツが熱膨張して設計よりも寸法が伸びて、更に変形もするので、どうしても動作中微調整が欠かせません、また高温の時に現物合わせでパーツを加工・作成も多々ありました。 機械整備では、図面寸法よりも「現物合わせ」が一番正確で、結果として動きがしっくりと、スムーズに、そして他の関連パーツにも負担を掛けず動作します。

人ではどうか?体格・性別・体調もさまざま、圧痛点とその反射点もさまざまあり。私なりの解釈でスミマセンが、「圧痛点=現物」が、お客さんと「共有=高温」できている間に、反射点を「探し出し=合わせ」そして痛みを取ります。