塾生 青木です。

佐々木さんがレポートしていらっしゃいますが、先週の授業では多関節筋によるハイヒールの弊害が話題となりました。

ハイヒールを履いたら大腿四頭筋が痛くなった…という経験から整体師的にはどう考えるかということに。
普段全くハイヒールを履かない私。履くと足の中指付け根が痛くて(タコがあります)大腿四頭筋が痛いまでならないので、大腿四頭筋が痛くなるという話にまずビックリ。

次にそんな人がお客さんとして来たらどうしましょうという話に…
痛くなったのは急性痛。とりあえずの痛みを取るのは痛みの出た場所をほぐして痛みを取る。ということで解決。

次に原因を考えます。大腿四頭筋に負担がかかったという事は、大腿四頭筋の機能を考える→膝の伸展。膝を伸展するのに頑張った結果が痛みとして出たのですね。
じゃあ、なぜ膝を伸展させることを頑張らなければならなかったか。いつもと違うことはハイヒール。ハイヒールは足首の底屈状態。足首を底屈させる筋…ヒラメ筋と腓腹筋。膝に関わるのは多関節筋である腓腹筋。腓腹筋が足首底屈により短くなる為に一緒に膝を屈曲させている状態がハイヒールを履くということ。
それに反するようにいつもより大腿四頭筋が頑張っていないと真っ直ぐ立てないから急性痛が出るのですね。

次に今後ハイヒールを履き続ける人に施術をするなら…いつも縮まっているふくらはぎのケアと、大腿四頭筋が縮まりやすくする為(膝を伸展しやすくする)に、拮抗筋(膝の屈曲筋)を伸びやすくするケアを。
ここで大腿四頭筋を鍛える?と思いがちですが、鍛える事は整体師が手助け出来る事じゃないので、その思考回路は封印せねば。

じゃあ、私は何で大腿四頭筋が痛くならないのか。意外に大腿四頭筋が鍛えられてるってのもあるかもしれません。(意外にムキっと出ます(笑))しかし、1番は膝が伸びていない状態がノーマルだから。膝を伸ばして歩くのが、裸足でも苦手。だからハイヒールなんて履いた日にゃ、伸びて歩いているはずもなく。足裏のタコのお陰で長時間履いていることが出来ないからいいものの、この状態が長く続けば、私は大腿四頭筋の筋肉痛よりも、膝痛をおこしていたかもしれません。

段階を追って考える。答えを聞くとそうだよねーと思う簡単なことなのですが、紐解いていくのって凄く難しいです。私はまだ先生の顔色を伺いながら、回路の方向を探りながらしか考えられない…まだまだ修行が足りないなーと。

多関節筋と多機能筋…君たちのおかげで苦労してますが、パズルを解くみたいで楽しいです。

さて、今日も授業。難解パズルでない事を祈って…