骨格全身モデル横

塾生みしまです。
地球上にいる限りすべての物には、等しく重力があります。地球の中心点に向かう方向を「重力垂線」と言います。

やじろべえは前後左右のバランスが崩れると倒れますが、人間の場合は筋肉があります。
倒れない様に筋肉と骨で姿勢を制御しなければならないために、無理が生じる、痛みの原因となって現れます。

座るという行為は、一見楽そうに思えますが、例えば「やじろべえ」的な発想で言えば、バランサーの役割も兼ねている「腕が地面についていたり」、「頭が傾いていたり」で、バランスが一層悪くなります。人間は筋肉を使い姿勢を制御しますので、立ち姿勢よりもっと筋肉を使わなければならなくなります。

この棒「┃」は地面に垂直に立てられるけど、斜めの棒「/」だと倒れてしまう。支え(人間でいうと筋肉)が必要という事。

人は、耳、肩峰、大転子、膝、土踏まずの頂点が重力垂線上と垂直になった時が、一番身体に負担がかかりません。
梃子の原理により支点と重心が重なったときに回転モーメントが働かないからです。(静止する)

腰痛の基本3パターン~その1~

これらの姿勢とその裏に隠された背景を深堀りしてみました。
1.骨盤後傾、腰椎後弯
2.骨盤前傾、腰椎反り腰
3.骨盤後傾、腰椎伸展

今回は1の「骨盤後傾、腰椎後弯」を説明いたします。

1.骨盤後傾、腰椎後弯
関節名 動作 縮こまってる筋 伸びてる筋
股関節 伸展 殿筋 腸腰筋
膝関節 屈曲 ハムスト 大腿直筋
頸椎 屈曲 胸鎖乳突筋 頭板状筋
肩関節 内転内旋 大円筋 小円筋
肩甲骨 外転 小胸筋 菱形筋
特徴:顔が前に突き出し、背中が丸くなり、巻き肩になっている

長時間座らなければならないデスクワークや運転などが原因か?

「首の後ろの筋肉で頭を固定しなければならない」

・デスクワークの場合
作業のために、下向きの頭を適度な位置で固定させる。

・運転の場合
減速時に頭が前に引っ張られ、視界が下向きになるのを防ぐ。(危険防止)

長時間筋肉を固定しなければならないので、筋酸欠「いわゆるコリ=痛み」が生じます。その痛みから解放されたいために、腰を曲げて、頭の重心を重力垂線上に戻す動作(姿勢)をします。
骨が支えていた重さが腰の筋肉に負荷が掛かります。そして、その姿勢を長時間することにより、生理的湾曲を保たなければならない、前後左右の筋バランス(適度な長さ)が崩れ、、腰痛などの原因になります。

手力整体が目指すものは、痛みを取り除くことはもちろんですが、患者自身が免疫力を高められるようにしてあげることにあります。

図表にある「縮こまってる筋=こんがらがってる筋」を手力整体の施術により反射を当て、その後、縮こまらない様にストレッチを行い、「伸びてる筋」は締め直しという作業をします。前後左右上下、偏った筋バランスを戻すことにより、その場限りの痛みの緩和だけでなはなく、再発しないように、手力整体で学んだことをアドバイス出来ていけたらと思います。

まとめ

一日の半分以上を寝て過ごす猫。獲物を捕獲する時に最大限の力を発揮できるようにスタミナを温存しているのだそうです。寝姿をよくよく観察してみると同じ姿勢では寝ていないんですね。ひっくり返って寝ていたり、テーブルから頭や手だけ垂らして寝ていたりと、変な格好で寝ているなと疑問に思っておりました。

人間以外の動物たちが同じ姿勢を長時間することで筋肉が縮こまってしまう弊害として、いざ獲物を捕獲する時や、外敵から身を守る時に使わなければならない筋肉が最大限に発揮できなくなる=生死にかかわる。片や現代の人間は長時間どんな姿勢でいようと基本的に生死にかかわることはない。

理想の姿勢を追い求める事とは、楽な姿勢、心地よさを感じる姿勢、詰まるところ、筋肉の消費カロリーを少なくし、スタミナを温存するという、少しでも長らく生きようという生存本能と、長時間、同じ姿勢をすることによる弊害との狭間で、常にバランスよく追い求めなければならないと思います。

腰痛の85%は未解明と言われております。病院に行ってレントゲンやMRIを撮っても原因は見つからず。ついには「痛く無い、はずなんですが・・・」と突き放されてしまう。ぎっくり腰だと思って(本当のぎっくり腰ではない)整形外科に2時間も3時間も待たされて、色んな姿勢にさせられ痛い思いしてレントゲンを撮って、それで異常なし。

だからこそ、手力整体を学んだ私たちにできることは、今そこにある痛みを和らげさせ、一過性の痛みの解消だけではなく、今後再発しないように、セルフケア、ストレッチなどを取り入れたアドバイスをする。少しでもよくなってくれれば、やっぱり自分もうれしい。そんな整体師としてお手伝いできればと思います。