塾生 益田です。
このごろヨガ教室に入ってくれた40代女性が「フルマラソン走りたいと思ってます。そのためにもヨガがいいと思いました。」ということです。話を聞いてみると、毎日10キロ走って練習してるのだそうです。すばらしいことだなあと感心します。走ることが得意でなくあまり長い距離走ったことがないわたしは、毎日毎日10キロ走るって、練習としたらやり過ぎではないのだろうか?真っ先にうかんだ感想です。彼女は、前屈苦手で、歩くときは足先正面向いてます。

彼女への適切なアドバイスを先生に尋ねてみました。

ご本人はこれからどんどん走る距離を増やしていきたいのに、「(なんとなく)走りすぎじゃないですか?」では、納得得られるはずもなくけんかになってしまう。10キロ走るのがやりすぎと思ったのはなぜ?頭で考えていてもみえてこないから、自分の目でみたままをすべてキーワードをノートに書き出してみる。視診、動診してからだを観察する。いまトラブルないか、痛いとこないか訊く。触ってみる。その結果、どういうからだだからこうしたほうがよいと伝えればわかってもらえる。「股関節の動き、かたそうだからこのまま走ってると痛めてしまうかもしれませんよ。」「こうするともっと走れるようになると思います。」など。
どうして走る距離減らした方がいいと思ったのか?相手をみて気付いていることがいろいろあるのだから、つなげられることが重要。


“歩く、走る”は、からだにいい…と一般常識になってるのでたーくさんの人がせっせと歩いています。けれど気をつけないといけないことがあります。できるだけ偏りのないからだで歩くということです。股関節のまわりの筋肉(腸腰筋、膜張筋、縫工筋、殿筋、ハムストなど)は、短縮、伸長したままかたまってることのないようにします。筋肉がかたまってるのに、“歩く、走る”ために無理に動かしてしまうと故障してしまいます。

ずいぶん前のはなしになりますが、娘が幼稚園のとき、ゴールデンウイークに親子でウオーキングに参加しました。10キロコースを3日間歩きました。井の頭公園周辺です。完歩するとちびっこには金メダルがもらえるのでした。エサにつられての参加です。親も子も結構がんばった記憶があります。大きな大会なので何万人もの人が全国から集まりました。歩く人の熱気が伝わってきました。

そのとき、感じたのは、よくもまあこんなに人の数だけいろんな体つきがあるもんだあということ。同じコースを同じように歩いているのですが、よくみるとスピード、揺れ方、蹴り方、一人ひとり違います。果たして、どの人が正解の歩きをしてるのだろうと思ってながめていました。今は手力塾のおかげでその疑問が少しずつ解けてきました。0度の姿勢のまま重心が先に前に移動していく…この動作ができている人が偏りを作らないで歩けています。

歩くことはからだにいいこととだれでも知っていますが、だからといって長時間、毎日、歩けばいいかといえばそういうことではありません。偏りのあるからだの人は、まじめに歩けば歩くほど偏りが大きくなり危険です。

この文章書きながら…「わたしには、やらねばならないことがひとつ増えた。」と思いました。それは、一度でいいから自分の足で10キロ走ること。そしたらフルマラソンめざしてる彼女のこと今より少しわかるかもしれない、まったくわからないかも知れない…それでもいいから。

前に授業できいたこと、思い出しました。患者さんと同じ体験してみることって大事ということです。草むしりして腰痛おこしてしまった、重い荷物を持って、長い時間歩いて肩がこったなどです。話をきくだけで終わらせず、実際やってみることは意義あることと思います。全ての体験をすることは、できないですが近付く気持ちを持っていたいです。

良くできました