塾生みしまです。
先週、体験会にて初めてレストア0の講師をさせて頂きました。頭が真っ白になって言えるも言えず、せっかく体験で来て頂いた方たちに申し訳けない。自分の不甲斐なさに落胆しております。次回また機会があればリベンジしたいと思います。助けて頂きました諸先輩方ありがとうございました!

レストア0講習の後に、体験者の方たちの施術の練習で気付いたことを書いてみます。患者役になって頂きました、合気道をしていた20代のSさん。武道を嗜んでた事もあり、しっかりと丹田が使えていました。手力は最近武道家が多い気がしますね!

そんなSさんですが、主訴は頚回旋時における胸鎖乳突筋。動診ではSLR、FDにて腸腰筋に圧痛あり。卒業生のAさんが行った腸腰筋の触診にも圧痛あり。骨盤前弯気味による腸腰筋の圧痛と○○上の○○による胸鎖乳突筋の痛みだと推察。Tさんと一緒に仰臥位にて基本手技を軽く行い、鎖骨下筋の凝りと側臥位にて大内転筋、薄筋に凝りがあったので解しました。最終の検査で腸腰筋の痛み、胸鎖乳突筋の痛みが解消されました。が、満足感というか達成感なく終わり、反省点が多い施術となりました。

1.目的を共有できていなかった

目標の痛みは取りましたが、その先にある目的を明確にできなかった。痛みを取ったことによりこの先、患者が何をしたいのか、こういう事もできますとか、ワクワク感っていうのか。それが全くなかったと感じました。痛みは取れて私は一瞬うれしかったのですが、果たして患者も同様だったか。冷静になって自分が反対の立場でこのような感じで施術を受けたら・・・次回の予約は完全にないなと。


2.マニュアル通りだけやってしまい意味があったのか

コミュニケーション不足により施術という作業をしてしまった。まるで電動マッサージチェアのごとく手技(手段)ばかりに注視し、Sさんも達成感を感じられなかったのではないかと思います。この人(私)に次回も施術してもらいたいというのはなかったと思う。こんなんじゃ独立しても食っていけない。何にも印象に残らないマッサージチェアだ。


3.言葉にしなければいけない目的意識

施術中のコミュニケーションにて確認しあう事も大事なのですが、そのコミュニケーション以前に問診時に患者の目的を引き出し、術者はそれを共有し同じ方向に行けるように手段を講じなければならないと思いました。私は痛みを取ることだけが目的になってしまい、これでは独立した時に患者との信頼関係(顧客満足)が築けないと痛感させられた一日でした。痛みを取るだけなら私じゃなくてもいいんだと。手技はあくまで手段だという事を肝に銘じて、手技より何より一番大事な手段「言葉力」を磨かなければならない。

この塾で何が一番必要なのかを伝えたい事、それは結局「言葉」なんですよね。痛みは取れて当たり前。相手は人なんだ。痛みが取れて喜んでるようじゃ全然だめだ!

この場をお借りいたしまして、施術を受けて頂きましたSさんありがとうございました!

よく出来ました