塾生えんどうです。
先日、住んでいる地域で開かれた「あしの健康講座」を受講しました。

医大教授が講師で、今回は「あしの付け根の痛み」がメインテーマでした。

まず関節の構造を説明した後、症状のお話。あしの付け根の痛みといっても色々な訴えがあります。立ち上がる時に痛い、最初の一歩を踏み出す時に痛い、長く歩くと痛い、寝ていても痛い等々。これらは皆、変形性股関節症の症状で、上記の症状は重症度に応じた症状であるとのこと。そして話は、診断から手術の話へと進んでいきました。

看護師の私としては、講師の先生が話していることは間違いではないし、理解はできるものでした。でも、今は整体を学んだ看護師として整体師目線で話を聞くと、「ああ~、これで聴講した人たちは集団呪いにかかったな~~」と思うのでした。

 

Bだからと言ってBAではない

医療サイドでは、種々の症状や診察結果から診断名を見当づけ、検査を行い、診断を下し、治療にあたります。ですから大方間違いではない。でも、同じ痛みでも色々な病気が考えられますし、それ以上に、痛みがあるからと言って病気の状態とは限らない。変形性股関節症の症状にあしのつけ根の痛みがありますが、あしのつけ根に痛みがあるからといって変形性股関節症だとは限らないはずです。
ですから、講座の内容は間違いではないが、かなり説明不足。テーマに限定した話の流れであるということを言及しておかなければいけなかったはずですよね。

こういった講座において、症状を話してから診断名や治療の話と進めていくと、聴いている側では、この症状があるとこの診断名だと容易に関係づけてしまうのです。少なくともあしのつけ根に痛みを感じて聴いていた人の一部(大半?)は、自分は股関節が変形してしまっているから痛いんだと思い込んでしまうでしょう。これが「呪い」です。

健康講座で、病気への不安をつくってはいけませんよね~。

 

痛みは生体アラーム

痛みは、病気の症状という側面だけではなく、身体が発している大切なサインという側面があります。「今ここに無理がかかっているよ」「これ以上無理したら危ないよ」と健康な状態を維持するために注意喚起の発信をしてくれているのです。ですから、痛みは生体アラームといわれています。痛みを感じなければ、そのまま無理をしてしまって悪化し、それこそ病気になるかもしれません。アラームという側面から考えると、痛みは悪いものではありません。生体が発している声に耳を傾け、正しい対処をすることで良い状態をキープすることができるのです。

痛みはとっても大切で、生きていくうえでなくてはならないものと言えます。ですから、むやみに痛み止めで抑え込むのではなく、まずは痛む原因や誘因を自分の身の回りで探してみましょう。

 

痛みへのアプローチ

整体は病気を治すものではありません。でも、自発痛ではなく楽な姿勢がある動作痛であれば、施術や抵抗運動を行なうことで、痛みの引き金となっている筋肉のコリを緩め、症状の改善が図れます。また、痛みを起こす動作や姿勢と関係している日常生活動作を見直したり、セルフケアとしてストレッチを行なったりすることで、再発予防に繋がります。

病気の早期発見も大切なことですが、まずどんな時に痛むのか、どんな時には楽なのか、偏った体の使い方をしていないか振り返ってみましょう。結構、こんなこと?と思うようなことが痛みを起こす誘因になっていることがあるのです。


よく出来ました