塾生 K です。

 

先日妻が背中を攣ってしまったので、背中を揉んで欲しいと訴えてきました。しかし、単なる痙攣であるならば、筋肉を伸ばしたり、時間の経過と共に自然と治るはず。しかし、この状態がしばらく続いていた状態だったので、ぎっくり腰(急性捻挫)の可能性が高いと思い、SLRFDTWを行い、体の状態を確認してみました。膝関節伸展状態での股関節屈曲 NG、股関節内旋動作 NG だったので、股関節の伸展と外旋動作に関わる筋肉、つまり殿筋に問題があると思ってしまいました。FDでの股関節屈曲は問題なかったので、殿筋は問題なかったにも関わらず、その点を見落としてしまい、誤った筋肉へのアプローチとなってしまいました。

 

また、股関節屈曲自体には問題ない、つまり殿筋に問題がないという事であれば、純粋な外旋筋である梨状筋あたりを疑うべきでしたが、狙いの筋肉を誤ったうえ、更に拮抗筋を緩めてしまった事。これが状態を悪化させてしまうはめとなったのです。

 

ぎっくり腰(急性捻挫)の場合は、拮抗筋を緩めてしまうと当該筋がさらに縮んでしまうため、炎症が起きている状態では痛みが更に増してしまうとの事でした。なんでも拮抗筋を緩めればよいってわけではなかったんですね。知っているつもりでしたが、まだまだちゃんと理解していない筋肉の特性があるという点からも、より慎重な判断と施術を心かける反省となり、勉強にもなりました。

 

また、慢性痛は痛みの出る筋肉の拮抗筋が縮こまっているせいで負担がかかり続ける事で起きるのですが、急性捻挫のような場合には、痛みがでる筋肉、そのものに問題があるため、慢性痛とは異なるアプローチが必要であるとの事です。急性痛の場合は、痛みが出る筋肉をダイレクトにアプローチできないため、協力筋や、身体の構造上の関連部位の筋肉、TPの同一ライン上の筋肉を先にアプローチする事で改善が期待できます。その後、痛みが軽減されていくにつれて、直接的なアプローチを試みると良いのですが、それはぎっくり腰=縮こまっている可能性が高いからです。つまり、解すなり、ストレッチするなりで、筋肉に柔軟性を高めてあげる事で同様の事故が軽減できるでしょう。というのがこの度、お勉強なった事です。引き続きよろしくお願いします。


よく出来ました