塾生の青柳です。誤解なきよう先に言っておきます、尻に知能はありません。
 さて、本日の講座では視診と動診を学んだ。視診では、自然な立ち姿を見てその人の筋の長短を診る。ペアになっていただいた方にチェックしてもらい、私の姿勢は「お腹突出し」タイプ(※姿勢のタイプ分けについてはこちらを参照)だった。ということは、普段の姿勢で股関節に伸展と内旋、外転が生じており、この動作に必要な筋が縮こまっている可能性がある。具体的には、下記のとおり。ただし、私の場合は所謂「内股」がそこまで明らかではないので、内旋、外転は大きく生じていない。
 股関節の伸展→大臀筋、ハムスト
 股関節の内旋→中臀筋、大腿筋膜張筋(腸脛靭帯)、半腱・半膜様筋、薄筋、恥骨筋
 股関節の外転→中臀筋、小殿筋、大腿筋膜張筋(腸脛靭帯)、梨状筋

 次の動診では実際に筋を動かしてみて、筋の柔軟性を診る。色々な動作をしてみて、苦手な動作がある場合は、その反対の動作に機能する筋が縮こまっていることを意味する。例えば、股関節屈曲が苦手な場合は、股関節伸展の筋が縮こまっているため、思った通りに屈曲することの阻害要因となってしまうのだ。私の場合、一通りの動きをしてみて何かが極端に苦手ということはなかったのだが、股関節のチェックの動作のうち、右側だけが少しやり難いものが2つあった。それは、①膝関節・股関節の同時屈曲と②股関節の屈曲・内転・内旋(FD)の動きである。①②ともに股関節屈曲の姿勢のため、共通してその動作をうまく行わせないようにしているのは股関節伸展の筋であり、それは上記に挙げた大臀筋とハムストだが、ハムストは二関節筋であるため膝を同時に屈曲させている姿勢においては大臀筋のみが要因と考えてよい。大臀筋が縮こまっているという見立ては、視診と一致する。②では、それに加えて内転、内旋の動作が加わるため、外転、外旋の筋がその動作を邪魔している。外転の筋は上記視診のとおりで整合性がとれるが、外旋はなぜだろう。ただし、股関節屈曲・内転のみで内旋を含まない動作(ツイスト)ではそこまで左右差が生じなかったため、単純に屈曲そのものが苦手なのかもしれない。でも、なぜ、右だけ?

 私たちの普段の生活で、力を入れて行う動作においては、「いま筋肉を使っている」と意識しやすいが、力を入れずに特段意識しない場合においては「筋肉を使っている」意識があまりない。それは姿勢の維持など、あまりに当然に行なっていることだからこそ、筋肉の持ち主本人ですら気づかないのである。私は問いかけたい。「ヘイ、右の大臀筋さん、あなた、いつも何しているの?」と。大臀筋は、「私はあなたの大脳からの指令のとおりに動いています」とそっけなく答えるだろう。まるでiPhoneに搭載されている人工知能、Siriのように。そう、尻だけに。……皆さん!笑うとこですよ!今日イチのだじゃれ出ました!しかし、冗談ではなく本当に大臀筋が自分で考えて働いているかのような気がしてくるのである。だからと言って、無意識でも働いてくれているのをいいことにそのまま働かせ続けていては、反逆と言わんばかりにコリができてしまうのである。右の大臀筋が日ごろ何をしているのか、少し興味を持って生活してみようと思う。いままでスミマセン、大臀筋さん。

拮抗筋川柳。

大臀筋、腸腰筋の尻ぬぐい


良くできました