塾生の青柳です。
今日は、面白いことがありました!

さて、脚というのはどこから始まるでしょうか。講座では何度も出てきた話ですので、眠っているときに訊かれたって答えられます。はい、脚は腸腰筋から始まっています。腸腰筋は、腸骨筋と大腰筋・小腰筋から成り、腸骨筋は腸骨の内側面に起始し、大腿骨小転子に停止します。大腰筋と小腰筋は第12胸椎椎体の側面、第1~5腰椎の横突起と腰椎椎体、それらすべての椎間の繊維軟骨、そして仙骨の底部に起始し、大腰筋は腸骨筋と一体となって大腿骨小転子に、小腰筋は腸恥隆起にそれぞれ停止します。簡単に言うと、みぞおちのあたりから太腿の外側の付け根まで繋がっているのです。腸腰筋は、股関節の屈曲に機能します。だから、歩くときはみぞおちから脚を動かすようなイメージで歩くときちんと腸腰筋を使うことができるのです。

で、今日、講座を終えての帰路での出来事。普段から歩くときは腸腰筋を意識するようにはしているのですが、今日はなぜだかやたらと脚が前に出るのです。軽い軽い。まるで「多い日でも大丈夫!」と必要以上に颯爽と歩くCMのモデルさんのような軽快さですいすいと脚が前へ前へと押し出される感じがしました。今日の講座では、基本手技の練習をさせていただいて脚を曲げっぱなしだったのでむしろ疲れているはずなのに、これは何故なのでしょう。今日はほかに何があっただろう…お、まさか肩甲骨!?えー関係ないでしょう。いやでもこれに違いない!今日の講座の最後に、肩甲骨が肋骨にくっついてしまっているところを、先生に肩甲骨の内側縁に指を入れてはがしてもらう、ということがあったのでした。肩甲骨が肋骨にくっついてしまっているのは、肩関節の内旋によって肩甲下筋が縮こまったり肩甲骨の外転によって菱形筋が伸びきったりしていることが原因です。これが少し解消されたので、肩関節の外旋、肩甲骨の内転がしやすくなっていたのではないでしょうか。歩くときには手を振ります。後方への肩の可動が大きくなったため、脚が自然と前に出やすくなったのではないかと思うのです。

そこで、トリガーポイントを思い出したわけです。鎖骨・肩甲骨と肩関節は骨盤・股関節と相関します。さらに、腸骨筋と肩甲下筋は位置が似ていませんか?前述のとおり、腸骨筋の起始は腸骨の内側面で停止は大腿骨小転です。そして肩甲下筋の起始は肩甲下窩で停止は上腕骨小結節です。両方とも、広い表面積を持つ骨にベタッとくっついて関節と繋がっています。ね?似てるでしょ?肩を触ったら脚が動くようになるなんて、なんとも不思議な話!!

面白い話をするときに「面白いことがあった」と初めに言って無駄にハードルを上げてはいけないというのはセオリーですが、それを破ってまで伝えたかったこの興奮。伝わりましたでしょうか?期待以上には面白くなかったとしてもお許しください。なにしろ、楽しみにしていた侍ジャパンの強化試合(オーストラリア戦)が繰り広げられている最中、放送も見ずにせっせとブログをしたためたのですから。

体から この世界から 銃よ去れ


よく出来ました