塾生の青柳です。

理解できたと思ったらやっぱりできていなかった…トライアル&エラーの繰り返しですが、散歩進んで二歩下がっても一歩は進んだのだからよいのです。と前向きに頑張るのであります。下記の内容について、収縮と短縮がごちゃ混ぜになっていますよ、と先生からご指摘を頂きました。そもそも何故、「収縮」などという紛らわしい言葉が使われているのでしょう。「緩む」の反対は「締まる」だろおおおお!!!!と語気を荒げることを禁じ得ません。ん?締まる?それだ!筋肉は締まるのだとイメージしたとき、筋肉の収縮・弛緩と、伸び縮み(縮み伸びと言った方がしっくりきますが)とは違うのだということが分かった気がします。そういうことで、以下の内容に赤字で加筆修正していきます。

筋肉の特性、機能、役割、種類…理解できたと思ったらまたこんがらがる、を繰り返す日々です。「よく使われている筋肉は柔らかい」「ずっと使われている筋肉は凝り固まっている」一見、矛盾しているように思えるこの2つのことが、どちらも正しいのだということをちゃんと説明できるかどうか、チャレンジしてみたいと思います。

筋肉の大きな特性として、収縮する、ということが挙げられます。そして、収縮後には弛緩する、という特性があります。スポンジをギュッと丸めて小さくした後に手を離せばまた元の大きさに戻るのと同じです。この収縮と弛緩を繰り返すことによって、筋肉はポンプの役割となり、血液の流れを良くします。収縮には、短縮性収縮、等尺性収縮、伸張性収縮※とがありますが、いずれの方法で収縮したとしても、収縮と弛緩が繰り返されれば、ポンプとなります。筋肉を動かすエネルギーを作り出すためには酸素が必要です。運動の際には動脈によって流れてきた血中の酸素が使われますが、同時に筋ポンプによって静脈の血流を促進します。(動脈には血液を送り出す役割をする筋がありますが、静脈にはこれがなく、逆流を防ぐための弁しかありません。このため、静脈の血液を送るためにはポンプが必要なのです。)これによって、血液のめぐりが良くなるというサイクルが生まれます。従って、筋ポンプが行われている状態とは、「動脈中の酸素を使いつつ、静脈の血液を送る」という作用であり、この状態においては酸素が筋肉に行き渡るため、「よく使われている筋肉は柔らかい」のです。

収縮と弛緩を繰り返す、ということは即ち、運動するということです。(運動という言葉だと、等尺性収縮を含まないかのような混乱を招きます。ここでは、「力が入る」と表現したほうが正確かもしれません。)上記のように酸素を取り込みながら運動することを有酸素運動とも呼びます。運動すると筋肉は柔らかくなる。しかし、運動中に体が攣ったり、運動後に筋肉痛が起きたりすることもあります。これは、ギュッと丸めたスポンジが縮んだ後、元の大きさに戻る前にさらにまた丸めて縮める、ということを繰り返すうちに縮み過ぎて元の大きさに戻らなくなった状態です。ここでは、筋肉は縮むことしかできない、という性質が関係します。筋肉によって体を動かすときには、筋肉は縮むことで「てこ」の原理を利用して骨を動かします。縮んだ主働筋に対して、拮抗筋は伸ばされます。例えば、膝を曲げる、伸ばす、という動作を繰り返せば、筋肉の短縮と伸張が交互に行われますが、曲げた状態でいることの方が多ければ屈曲に働く筋肉は短縮していきます。筋肉の短縮そのものが痛みを引き起こすのではありません。この時、筋肉の収縮に着目すると、屈曲の主働筋は短縮性収縮を続け、拮抗筋は伸張性収縮を続けることになります。つまり、同じ姿勢が多くなると収縮と弛緩が均等に行なわれなくなり、収縮ばかりが強く作用するため筋ポンプがうまく働かず、結果として筋肉は酸欠状態になります。攣りそうになったとき、思いっきりストレッチをかければ何とか攣らずに済むのは、縮んだ筋肉を強制的に伸ばすことにより収縮を解き、弛緩させることで筋肉の酸欠状態が緩和されるためです。ここで間違えてはいけないのは、筋肉が伸びたから酸素が届くようになったのではなく、締めつけられていた筋肉が緩んだからポンプが復活し、酸素が届くようになったということです。「ずっと使われている筋肉は凝り固まっている」ということはつまり、収縮ばかりが行われ、弛緩筋ポンプがうまく機能できていない状態をいいます。

運動のし過ぎによって収縮が強く作用してしまっている筋ポンプがうまく機能できていない場合は、痛みがすぐに出るため、筋肉が縮こまってしまった収縮し続けていることに気づくことは容易です。そして、自分の意思で運動という行為をしているので何故痛くなったかという原因も簡単に判明します。また何より、運動をすれば疲れも感じるため、意識的に運動をやめることもできます。しかし、意識せずに筋肉を収縮させてしまっている場合、縮んでいる収縮しているということになかなか気がつかないため、どんどん縮ませ収縮させ続けてしまうことが起こります。例えば、座っているときのハムストやふくらはぎは膝関節の屈曲により収縮しています短縮性収縮が生じています。座るという動作は姿勢を固定させる動きのため、収縮だけが起こり、弛緩の機会を逸しています。あるいは、立ち姿勢が出っ尻の人の腸腰筋、ネコ背の人やお腹突出しの人のハムストも、収縮だけが生じています。筋肉を縮めているという意識がないため、縮まっている収縮していることに気づきません。また、じわじわと収縮し続けるため、運動しているときのように即座に痛みによって筋肉の方から酸欠状態を知らせるということもありません。しかし、長い時間をかけて収縮を続け、徐々に血行が悪くなり、酸素を得られなくなった筋肉はある時急に痛み出します。あるいは、収縮筋肉の短縮によって引っ張られ続けた別の場所の筋肉には気づかぬうちに伸張性収縮が生じ続け、痛みが出ます。痛みは筋の酸欠なのです。従って、この収縮短縮し続けている筋肉がトリガーポイントとなります。「夜寝ているときに急にふくらはぎが攣った。今日はいつもと同じように一日中座って仕事をしていただけで、筋肉が痛くなるようなことは何もしていないのに。」という経験はないでしょうか。これは何もしていないのではなく、「座り続けた」ということをしているのです。そのことでふくらはぎの筋肉において収縮後の弛緩が行われず、酸欠を起こしたのです。

施術は、このようにして収縮と弛緩のバランスがうまく行われていない筋肉に対して、外部から刺激を与えることで筋ポンプを生じさせる行為です。筋肉には反射という機能があります。本来は、体を危険から守るために大脳からの指令を待たずに防御反応を示す働きで、その際に筋肉は瞬間的に収縮します。施術者が圧を加えることによって、筋肉は防御反応により収縮します。筋肉は収縮後に弛緩します。この特性を利用して、強制的に収縮と弛緩を繰り返させる、つまり筋ポンプを生じさせることが施術なのです。「ずっと使われている筋肉は凝り固まっている」という状態から、「よく使われている筋肉は柔らかい」という状態に変えるお手伝いをしているのです。それゆえ、施術を受けた後は運動後のような疲れを感じることがあります。もちろん、自分で筋ポンプをさせれば、つまり運動すれば、わざわざお金を払って施術を受けなくてもよいのですが。

運動不足で石頭なワタシ川柳

動かして 体も頭も 柔らかく (動かすのは程よくね)

※それぞれの収縮の違いの例えを挙げます。ボストンバッグを腕を伸ばしたまま持っているときは等尺性収縮、そのバッグを腕を曲げて持ち上げるときは短縮性収縮、持ち上げたバッグを腕を伸ばして下ろすときは伸張性収縮が生じています。

※画像は、塾生の皆さんのなかに安西先生ファンが多いみたいなので便乗して追加。

anzai


良くできました