塾生の青柳です。
知人に、「お腹を引っ込ませたいんだけど、どうしたらいい?」と聞かれました。手力整体塾で習った以下のことを伝えましたが、聞いたことをそのまま横流ししただけなせいか、言ってる自分でさえ説得力に欠けるように思いました。そこで、それぞれについて「なぜなのか」を考えてみたいと思います。脂肪については少し調べました。
  • 部分痩せはできない
  • 腹筋運動はよくない、反動をつける運動はやめたほうがいい
  • 腹式呼吸をやるといい

○部分痩せできない、のは何故か
まず、運動に必要なエネルギーを生み出すのは、血中の酸素と糖です。糖が不足すると、代わりに脂肪が使われます。逆に糖が余ると、肝臓に運ばれ脂肪が合成されます。つまり、ちょっとくらいの運動では脂肪は減らないし、運動しなければ糖が脂肪になるのです。

糖が脂肪になるって驚きですね。糖質制限ダイエットはここに着目したものでしょう。でもバランスが大事ですよね。

ちなみに、脂肪は糖よりも長期的かつ大量にエネルギーを貯蔵することができるそうです。そう考えると、余った糖を脂肪にしておけば、いざというとき(食物を摂取できないとき)の備えになりますね。体は実によくできている!

腹筋運動をたくさんすればお腹のまわりの脂肪が燃焼するんじゃないの?と考えがちですが、そうではありません。脂肪には、上記のとおりエネルギーを備蓄する役割以外にも、体を温めるとともにクッションの役割があります。特にお腹のような内臓を守る必要がある部位の脂肪は落ちづらいのです。脂肪は手首や足首から落ちていくそうですので、手首痩せ、足首痩せなら、まぁできるっちゃできる。

○腹筋運動はよくない、反動をつける運動はやめたほうがいい、のは何故か
米軍の体力測定では既に、「腹筋運動」が腰を痛める原因になるとして除外されています。体を起こす際に腰が引き伸ばされるため、痛めるリスクがあることは容易に想像がつきます。

では、反動についてはどうでしょうか。運動に限らず、ストレッチでも反動をつけてはいけないと習いました。これは私の推測ですが、恐らく、「不意打ち」と同じリスクがあるためではないかと思います。体を壊すリスクがとても高いのが不意打ち。脳は体を動かすとき、あるいは固定するとき、筋肉にどの程度の負荷がかかるかを想定しながら収縮させますが、その想定がない状態で急に体に負荷がかかることを不意打ちと呼ぶのではないでしょうか。例としては、日大アメフト部員の反則タックルが記憶に新しいところです。反動をつける行為は、その想定を超えた負荷をかけてしまう可能性がある、ということのように思います。

○腹式呼吸をやるといい、のは何故か
部分痩せはできない、腹筋運動もやるな。じゃあどうすりゃいいのよ、となるでしょう。そこで、腹式呼吸をお勧めします。
ピンポイントでお腹の脂肪を落とすことはできませんが、引き締めることはできます。呼吸では、特に吐くとき、腹部の筋肉(内側から、腹横筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹直筋)を使います。特に、最もその大きな役割を果たしているのは腹横筋です。この腹横筋は腹部を覆う4枚の筋肉の中で最も内側にあるインナーマッスルです。腹式呼吸により腹横筋が鍛えられれば、体幹も強くなります。それに、腹横筋は恥骨まで繋がっていますので、この筋肉が弱まっていると、くしゃみや激しい咳をしたときに尿漏れを起こしてしまうことがあります。

吐くときには胸郭の筋肉も使われるのですが、お腹の筋肉を使わずに胸だけで呼吸をする人が多いです。それによって腹部の筋力が弱まり、腹式呼吸ができないという人も結構います。お腹を引き締めたいのなら、ちゃんと腹式呼吸できるようになりましょう。

呼吸くらいで本当に筋肉が鍛えられるのか、と疑われるかもしれません。しかし、インナーマッスルを鍛えるには、「低負荷・高回数」でなければなりません。むしろ呼吸が最適です。そもそも呼吸の筋なのだから呼吸で鍛えるのが一番に決まっているのです。

以前、三木良介がロングブレスダイエットを流行らせ、6パックもできると謳っていましたが、6パックということは腹直筋です。うーん・・・呼吸だけで腹直筋がそこまで大きくなるとはちょっと考えづらいですよね。。



良くできました