塾生の青柳です。
今日の授業で、仰向けで寝られなくなる人がいるのは何故か、というお話がありました。寝たきりが続いた人は最終的に、横向きで股関節も膝関節も屈曲して寝るようになるそうです。胎児のような格好です。

胎児は、そのような姿勢を続けていたとしても、そもそも筋力がないため縮こまってしまう心配はありません。羊水の中で浮いているため重力の影響もそんなにありません。そして、生まれ出てから少しずつ筋力をつけ、首が座り、寝返りをうち、ハイハイをするようになり、つかまり立ちをし、ようやく二足で立ち上がるようになります。そう、重力に耐えるだけの筋力を身につけたのです!

そう考えたら、お年寄りの膝が曲がってしまうのは、膝関節が屈曲してしまうからではなく、膝関節が伸展できなくなったからなのだ、ということに気づきました。伸筋群が重力に抗えなくなりつつあるため、膝が地面に近づいてしまうのだ、と。おお!だから先生はいつも「スクワットだけはやった方がいい」と仰っていたのか。は!だからちゃんと踵で着地して歩かねばならないのか。

以前、「施術は、弱い方の筋にバランスを合わせることでもある」というお話もありました。四十肩はアウターとインナーのバランスが崩れている、という話のところで出てきたと記憶しています。
膝が曲がってしまっている場合には、弱まった伸筋に合わせて屈筋の強さを弱めてあげる。そうすれば膝の曲がり具合は改善するかもしれないけれど、脚の筋力は弱まったことになる。でも、バランスが取れていればちゃんと立てる。痛みも減る。

体は成長し、やがて老いていく。これに抗うことはできないけれど、重力に抗うためのバランスを維持することはできる。整体師のお世話になって、筋力を弱める方向でバランスを取るくらいなら、自分でパワフルな筋力のバランスを維持したほうが良いに決まっている。どうしたらいいかって、それはバランスよく体中の筋肉を使うこと。でもそれが簡単じゃないから、体に不調が出る人がたくさんいる。だから整体師は必要なのだ。できれば、ベクトルを弱める方ではなく強める方でもってバランスが取れるようになるお手伝いをしたい。そういうわけで、やっぱりセルフケアを広めていきたい、と改めて思いました。


よく出来ました