塾生のキムラです。ちょっと仕事が立て込んでしまい先週の授業には参加できませんでしたが、ちょっとした備忘もかねてレポートを書かせていただきます。

現在32歳、ある場所では若手と言われ、別の場所ではベテランと呼ばれるような微妙な年齢です。といってもどの年齢でもそういうことはあるので、あまり特別なことではないかもしれませんが。
 
さて、何かを始めるに遅すぎることはないとはよく言いますが、32歳にして整体を学び始めて、もっと早くやっていればよかったと思う気持ちと、これまでの経験があった今だから丁度いいと思う気持ちと半々でございます。何事も思い立って始めたタイミングが適正だと思うようにしています。
 
タイトルにもある「守破離」は、武道や芸事などを学ぶとき言われる手順です。簡単にいうと
 
守:ひたすら基本を守り、型を身につける段階
 
破:守で固めた型を核として、自分の特色を出して行く段階
 
離:上記の状態を経て、型にとらわれることなく進化させる
 
というものです。
 
私の整体における現在の立ち位置は言うまでもなく「守」の段階で、とにかく基本を繰り返す毎日です。手力整体でいうと、「破」の段階で卒業して、独立して「離」の境地に持って行くというところでしょうか。
 
私はこの考え方がとても好きで、手力整体もそういう風土なので(むしろ先日の公式ブログでも書かれていましたね)、非常に肌に合っている気がします。
 
何でこんな話を書いているかというと、久しぶりに「思考の生理学」という本を読んで、改めてなるほどなと思ったことが多かったからです。


 
難解そうなタイトルと表紙ですが、非常に読みやすい本です。数年前に「東大生、京大生に最も読まれた本」という触れ込みでベストセラーとなりました。

この本は冒頭から「学校とはグライダー人間の訓練所である」ということが書かれています。学校教育のように「受動的に知識を得る」ということに慣れすぎて、自分でものごとを発明、発見できない人を「グライダー人間訓練所」と表現しています。
 
グライダーと飛行機は遠くから見ると似ていて、空を飛ぶところも同じだし、むしろ優雅に滑空する様子は飛行機よりも美しいけれど、グライダーは自力で飛ぶことはできない、という意味です。
 
学校教育の優等生(もちろん全ての人ではありませんが)は、えてしてこういうタイプの人が多く、会社という組織において「優秀」と呼ばれる人もこのタイプが多い気がします。
 
それがいいとか悪いとかの話ではなく、これからの時代はグライダー人間ではなく、グライダーに飛行機能を兼ね備えたハイブリットな人間にならないと、機械に仕事を取られちゃうよね、という話です。なんだか最近AIがなんたらとかで、今ある仕事が機械に取られてしまうとはよく言われる話ですが、この本が書かれたのは昭和61年、なんと30年以上も前なのです。そのほかの内容も現代社会に通ずるものばかりで、一読の価値はあるかと思います。
 
ちなみに同じような内容をホリエモンこと堀江貴文氏も「すべての学校教育は『洗脳』である」という著書で書かれていましたが、似たような内容なのに過激的な表現になるのがなかなか面白いです。



 
どちらの本も「物事を学ぶ」ということに関してはなるほどなと思うところが多いので、興味がある方はぜひお手にとってみてみてもらえればと思います。
 
ともあれ、整体における私は現在、横風が吹いたら墜落してしまうような不安定さでグライダー飛行をしている状態ですので、まずは「守」を固めて飛べるようになってから「破」で飛行機能を搭載したいと思う所存です。
 
というわけでなぞかけをひとつ。
 
グライダーとかけまして、北斗神拳とときます。そのこころは、どちらも「飛行(秘孔)」が得意です。
 
↑ちなみに、時々書くこのふざけたなぞかけにも実は意図があるのですが、それはまた別の機会で。
 
 
 良くできました