塾生いけだです。

1110日の授業に参加しました。この日は卒業生の方から「膝を曲げたときに膝の裏が痛い人がいる」というお話があり、膝痛についての授業になりました。

 

私は患者さんから膝が痛くて整形外科に行ったと話を聞くことがあります。その際に医師から「軟骨がすり減っているから痛みが出てる」「もう歳だから、痛みと上手く付き合って」と言われた、など。そして一番多く聞く言葉が「太ももの筋力が落ちているから痛みが出ます、リハビリで筋トレをして筋肉をつけて下さい」と。そして定番の湿布薬とロキソニンの処方。患者さんにとって先生は絶対なので結構信じきっています。大体が高齢の方々なので、ガッツリ筋トレをする方は稀ですが、浅めのスクワットや膝の曲げ伸ばしの運動をする人は結構いらっしゃいます。「先生に言われたから」と長期に渡って行っている人も結構いたりします。

 

まず

膝関節には主に膝関節を含む2つの関節を跨ぐ2関節筋(大腿四頭筋、ハムストリングス、腓腹筋、縫工筋、薄筋)によって構成されています。その為、膝関節は上下に存在する股関節や足関節の影響を受けやすい関節となります。

 

股関節伸展位(骨盤後傾) → ハムストの短縮・コリ → 膝が曲がりやすい

足関節底屈位 → 腓腹筋の短縮・コリ → 膝が曲がりやすい

                 +

縫工筋や薄筋等の回旋筋群の影響、不完全なscrew home movementによる機能低下等

= 痛みの発生

 

となり、痛みの発生のメカニズムを知れば、筋トレが痛みを緩和させることはまずない事が分かります。膝痛→活動量の低下→四頭筋の筋力低下はあるかもしれませんが。ピンポイントでの筋力低下も考えにくいです。そもそも痛みの原因は筋肉の酸欠なので、酸欠状態で筋トレをすれば痛みの憎悪の可能性も出てきます。

 

まずはハムストリングや腓腹筋のコリをほぐし、膝をしっかり伸ばすことが目的となってきます。「膝を0度に戻す作業」そして、もし筋トレをするのであれば0度に戻し、姿勢を十分に整えてからとなりますが、極端な弱化がない限りはウォーキングや階段昇降等の運動で筋肉をしっかりポンプしてあげれば問題ないと思います。また、膝屈筋群のほぐしと併せて、股関節のストレッチや足関節を背屈してのSLRは膝を伸ばす動きとなり、良いエクササイズになるのではないかと思います。

 

膝痛だけでなく他の痛みにも言えますが、痛みを取り除く作業として

「姿勢(動作)の観察 → 痛みの確認 → コリ(トリガーポイント)が隠れている部分の推測 → ほぐし」という一連の作業の繰り返しとなります。ということで、この後ポージングの授業となりました。まずはしっかりその人の姿勢を観察することが大事ということを再確認する一日となりました。


よく出来ました