塾生の小柳です。
はい、始まりました。毎度お馴染み『疑問に思ったら、やってみようのコーナー』(第1回)です!
先週の講座の小テストで疑問に思って引っかかったところを自分の体を使って実験してみました。そうだ、YouTubeにでもアップしましょうか。でもタイトルの文字数だけじゃあ目標の800字に届かなそうなので、今回は文章と写真でお伝えします。


突然の小テスト。ちゃんと答えが書けるか不安でしたが、案外書けた気がします。
しかし単関節筋や二関節筋が絡む問題は難しいところもありますね。

例えば、股関節のSLRではハムストリングにストレッチがかかるため平常可動域は90度ですが、
膝関節を曲げるとハムストリングが緩み、可動の邪魔をしなくなるため135度まで可動するというもの。(ほぼシンプルに大臀筋のストレッチ)
と、いう感じで二関節筋という筋肉の存在が各関節可動域に大きく影響します。
今の話をもう少し掘り下げて見ていくと、SLRでのハムストリングのストレッチには大腿二頭筋のうち、短頭は関与していません。
なぜなら短頭は大腿骨の真ん中らへんから始まり(起始、ざっくり笑)、脛骨外側顆と腓骨頭に付く(停止、膝関節より向こう側)単関節筋だからです。そう考えると、ちょっと面倒ですが筋肉の解剖学の知識はとても重要ですね。


同じような考え方をすると、
股関節屈筋に関する筋肉は腸腰筋・大腿筋膜張筋が主に働く筋です。なんか抜けたぞとツッコミが来そうですが、左記は膝関節屈曲も伴った場合。
↑大腿筋膜張筋を入れたのは、そのほとんどが腸脛靱帯で固い為どこまで影響するのかは不明。とりあえず現時点で△としておきます。
ここに、膝関節より向こう側に停止する縫工筋を入れてしまうと働きが弱くなる為、膝関節屈曲が伴うなら入りません。

では、膝関節屈曲を伴わないシンプルな股関節屈曲ではどうでしょう。
相変わらず腸腰筋は入ります。そして縫工筋は入りますね。それから先ほど申し上げた大腿筋膜張筋も入ります。脚を前に出した時の外旋抑制にも働きますが。
そして講座では脇役でした、大腿直筋の登場。私調べで申し分けないですが、膝関節伸展位での股関節屈曲では、腸腰筋に次ぐ筋出力になります。
試しにやってみました、この動き↓

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運動不足の方は注意してください!かく言う私も10秒程で、大腿直筋が死にました。笑

ついでにこれも掘り下げますが、大腿四頭筋のその他、いわゆる広筋群はこの動きでは全く死にませんのでご了承ください。
理由は言わずもがな。


良くできました