塾生の小柳です。
毎度更新が遅くなりすみません。

前回講座の時に、私のレポートについて触れていただきました。
股関節屈曲時において、大腿直筋はパワーが出にくいというお話。他の股関節屈曲作用の筋と違い、股関節により近い下前腸骨棘に起始している為パワーが出ない。停止部の話をすると、他の大腿筋膜張筋や縫工筋と同じように所謂膝付近(ざっくりと。)に付きますが、この2つの筋の起始部は下前腸骨棘よりも少し股関節から遠い上前腸骨棘に付きます。股関節屈曲で最も出力を発揮する大腰筋は股関節からさらにさらに遠い腰椎側面に付いている為、パワーが出て当然ですね!

と、完全に読者置き去りで話を進めてきたので、ここで一旦停車。

この話を解説するためには、テコの話をしなければなりません!
大きなものを少ない力で動かしたり、また小さな運動を大きな運動に変えることができるものです。

支点・力点・作用点。やりましたよね、そうあの苦手なやつ。そしてそれを語る上で、それぞれ三点の位置関係がとても重要です。
講座でも先生が説明してくださいましたが、家に帰ってから少し勉強しました!
テコによって大きな力を得る為には(パワーを出すためには)、なるべく支点から離れたところに力点を置く(関節からより遠くに起始)、あるいは支点のなるべく近くに作用点(関節からより近くに停止)を置けばいいのです。

先程の筋肉をテコの法則で説明すると、
大腿直筋は力点である下前腸骨棘から支点である股関節が近い為、パワー↓。しかも支点から、作用点である膝蓋骨上縁や脛骨粗面が遠い為、パワーはでないのです。
一方、大腰筋は力点である腰椎側面から支点である股関節へは距離があり、その支点からほど近くに作用点である大腿骨小転子があるため、とてもパワフルなのです!

お分かりになりましたでしょうか?
わかりにくかった方のために、上手な絵を描きましたので参考にしてください。

IMG_0393
ちなみに講座で先生がおっしゃっていた、第1〜3種てこですが、支点・力点・作用点の三点を一直線状に並べたとき、真ん中にくる点がどれになるかだけの違いでした。
第1種は真ん中に支点がきて、第2種は作用点、第3種は力点が真ん中ということです。筋肉の作用において第2種、第3種は関係がなさそうなので割愛します。


良くできました