塾生の小柳です。
先日の講座で、五十肩とは何か?という問いに対して全く答えることができなかったので、一般的な定義と、講座の復習をします。

まずは、五十肩の定義をwik…から少し引用して。。
五十肩は肩の痛みと運動制限をきたす疾患。四十肩とも。正式には肩関節周囲炎という疾患群のことで、肩関節の周囲に起こる炎症のこと。①肩に疼痛と運動障害がある。②患者の年齢が40歳以降である。③明らかな原因がない。と言う3条件を満たすものを五十肩と呼ぶ。
とのこと。確かに、、学校時代にはそう習いました!笑

以前は腱板損傷や石灰沈着性腱板炎(なんちゃってではなく、いわゆる深刻なやつ。)も含めて五十肩と呼んでいたみたいですが、
現在はなんちゃってのことを五十肩というみたいです。なので五十肩はぼくらの施術対象ですね。ちなみにぼくの学生時代には全てひっくるめて四十肩・五十肩と言っていました。


さて、
これを手力的に解釈すると、五十肩で肩が上がらなくなるのは、肩関節の内旋変位によるものと考えられます。
原因としては、年齢が上がるにつれ上肢全体を動かさなくなった結果、前腕の回内・肘関節屈曲・肩関節内旋の状態で硬くなり、肩関節前方挙上位で肩を上げても、肩関節外転位から肩を上げても、肩関節内旋位の状態だと、引っかかって肩が上がらなくなるということです。
そして、
五十肩によって肩が痛くなる理由としては、年を取るにつれ肩関節周囲筋のインナー筋が弱くなり、一方で、日常ある程度使っているアウター筋とのバランスが悪くなるため、痛みとして発生するようです。ですので、日常使う頻度として少ない、非利き手から症状を発症することが多いです。一般的には1年ほどで痛みは解消しますが、これは安静にしておくことでアウター筋も弱くなり、インナー筋との差が無くなり痛みが無くなるということです。←良い治(おさま)り方ではないですね。。

この症状を改善するには、先ほどの前腕の回内・肘関節屈曲・肩関節内旋の状態で硬くなっている筋肉にほぐしを行ない、
また、スタビライゼーションのプランクを行ない、肩周りのアウター筋を意識して力を抜き、インナー筋で身体を支え刺激を加えることで改善していくと思われます。

ちなみに、先ほどの上肢の各関節制限ですが、筋肉の出力から考えて、
肘関節屈曲・肩関節内旋は、反対の動作である肘関節伸展・肩関節外旋に比べ出力は大きい為、不動による変位には納得できるのですが、前腕に関しては回内動作より、回外動作の方が出力は大きい為、なぜ回内の姿位で硬くなるのかは不思議です。人間の身体は一筋縄ではいかないですね。こういうところが勉強の苦手意識を生みますね。精進、精進。


良くできました