塾生の齊藤です。
今回は前回授業のもう半分について書いていきます。
後半は基本手技や整体に関することに時間を割きました。その中でも「痛み」や「動き」に関して学んだことを復習しようと思います。




まず話は歩行についてでした。それは以前お客さんから「歩くのに正しい姿勢は何なの?」と聞かれたことがあり、うまく答えられなかった為です。
当初僕は「歩行にはどんな筋肉を使うのか?」など使われる筋肉を特定しようと躍起になっていましたが、伊藤先生のアドバイスは「そもそも歩くって何をすることなの?」と、僕にとっては意外な角度からのものでした。

うーん。歩くとは何か、、、なかなか分かりません。なんだか哲学的なことを考えているようで頭がぐるぐるしてきます。脚を連続して前に出す動作?はたまた連続して地面を蹴る動作?それともまた別の何か?考えれば考えるほど迷宮入りです。
しかしそれはそう複雑なことではありませんでした。
伊藤先生によると「歩くとはすなわち片脚立ちの連続である」と。





それからは歩行動作をゆっくりと分解していきました。つまり片脚立ちにはどんなパターンがあるのか?と言い換えることも出来ます。片脚立ちのパターンは大きく分けて3つです。

①まずは正しい片脚立ち。仮に右脚を軸脚にして正しく片脚立ちをするとなれば、右足に重心が移ると共に右脚股関節が内転、そうして左足を屈曲することが可能になります。(この時肩は地面とほぼ平行)

②次に間違った片脚立ち。同じく右脚を軸脚にして重心を右脚に移していきます。しかしこの時右脚殿筋群が伸びなかったり、又は中殿筋を意識できずに体重を乗せることが出来ない。もしくは内転筋がしっかりと縮まない場合には、右脚股関節内転ではなく「右脚股関節外転」が起こります。そうしてようやく左脚を屈曲することが可能になります。(この時必然的に肩は右側に大きく傾きます)
またこの時外に倒れようとする体を支えるために不自然に頑張りすぎる筋肉が出てくるはずです。

③次も間違った片脚立ち。三つ目にはそもそも重心移動が出来ないパターンです。同じく右脚を軸脚にするとすれば、本来ならばまず右脚に体重が乗ることが第一なのですが、③のパターンではこの重心移動が起こりません。(というより出来ないのです)
内転、外転どちらの筋肉もガチガチに固まっていればスムーズな重心移動は制限され、ついには重心移動の起きないまま左脚をあげようとします。
実はこの「重心移動を伴わない片脚立ち」、どんなに頑張っても絶対に出来ません。左脚をあげようとするには必ず、右脚への重心移動を伴うわけです。当然のごとく左脚をあげられるのは一瞬、直後足を着いてしまうのがオチです。
しかしこれが歩行となると話は変わってきます。「歩行においては片脚立ちすること」が目的ではなく「前に進むこと」が目的なので、たとえ重心移動が起きていなくても前に進むことが出来てしまいます。ですので歩いているというよりも、毎回脚が落ちているような感じでしょうか。

この③の場合には大腿筋膜張筋に痛みが発生することが多いようです。
何故かと言うと左脚をあげる→でもうまく上がらない→なんならすぐ左脚(言い換えると左の骨盤)がすぐ落ちてしまう→左脚の骨盤が落ちないように右脚の大腿筋膜張筋で踏ん張る→頑張り過ぎて酸欠→痛む。という流れが発生するからです。
ですので③のような方には視診、動診でどの筋肉が使えていないのかをしっかりと特定し、使えるようにすることが大切かと思われます。






以上が歩行に関する分析です。
このようにもしもお客さんが「脚を挙げる動作が痛い」や「地面を蹴るときに痛い」、もっと言えば「階段を上がる時が痛い」など特定の動作に関して痛みや不調を訴えていたとしましょう。

今までの僕はまず真っ先に「じゃあどの筋肉が痛んでいるんだろう!?」とすぐに犯人捜しをしていたのですが、考え方として「どの筋肉が痛んでいるか?」ではなく「その動作を楽にするにはどうすればいいのだろう?」というのが肝心、というのを昨日学びました。
どの筋肉が~と考えてしまうと木を見て森を見ず状態になってしまいます。身体と言うのは一つの筋肉だけで動くものではありません。あらゆる、様々な筋肉が動員(拮抗筋や共同筋)され動きを可能にします。
ですので「〇〇の動きをするときに痛い」と訴えているならばまずはどの関節がどうなっているのか?その時の主動筋は何か?拮抗筋はきちんと伸びているのか(動診で確認)?共同筋は縮こまらずにきちんと作動しているか(縮こまっていれば圧痛点アリ)?を確認したうえで最後の最後に障害になっている筋肉にたどり着くというプロセスを踏みます。
そうでないとそれは机上の空論です。「腰が痛いなら腰の筋トレをしましょう!」と言っているのと同じだと思います。





以上まとめると動作から痛みを分析する際には、
・姿勢を見て筋肉の長短を確認(縮こまっているところにコリ・圧痛点があることが多い)
・動診にて筋肉の柔軟性を確認(よく伸びて、よく縮むこと)
・触診にて確認したところを確かめつつコリをとっていく

という段階を踏むという、まぁ今まで習ってきたことにたどり着きました。それほどこの基本が大事だということでしょう。

よってもって痛みは、筋肉が固まって(伸びないor縮まない)痛む、ある筋肉がサボってある筋肉が沢山頑張ることで痛む、ことがほとんどだと思われます。
まだまだ至らない点は多々あるとは思いますが根拠ある施術をするためにも、より沢山のパターンにこれを当てはめて精度をあげていきたいです。





ここまでつらつらと書いていて、少しだけ頭が整理されたような気がします。
考えることも大事ですがこのように「思い出しながら、考えをまとめアウトプットする」ことがいかに大事かを実感します。
ちょっと分かるようになるともっと楽しくなってきます。より楽しみながら学んでいきたいですね!


よく出来ました