塾生の齊藤です。
先週の授業の振り返りと今後の課題を書いていこうと思います。



先週の授業はトリガーポイントでした。
通常のトリガーポイント療法では「筋肉の微細な損傷から引き起こされる関連痛」なのですが、手力整体では単純に「怠けているところ」にトリガーポイントがあると考えます。

ここで言う「怠けている」とは縮んでいて使えない筋肉のことであり、筋肉は縮んでいると力を発揮できないという性質がある為であります。
また多くの場合その縮んだ筋肉は柔軟性も乏しい傾向にあります。柔軟性と聞くと「伸びない様」だけがイメージされがちですが、「縮まない(潰れない)」こともまた柔軟性の低下と言うことが出来ます。
したがってトリガーポイントになる箇所は視診において縮こまっていると予測でき、かつ動診で動いてもらうと柔軟性が乏しく上手く動けない場合が多いと推測できます。



これは大変当たり前のようでありながら、つい見落としがち、ないがしろになりがちな点であると考えます。基礎の基礎が最も大事と言い換えることも出来るでしょう。
その基礎を固めるにあたって必要なことは、
①ゼロ度の関節角度を知っていること
②各関節の関節角度を知っておくこと
③動作に関わる筋肉を拮抗筋も合わせて理解しておく

ことが大事でしょう。






さて再び話はトリガーポイントに戻ります。
トリガーポイント(圧痛点)となったところは文字通り押すと大変痛いです。トリガーポイントは索状硬結とも呼ばれて筋繊維がこんがらがっているからだそうです。

そのトリガーポイントは上でも書いたように縮こまっていることが多いので普段の生活では、トリガーポイント自体が痛むことはありません。
むしろ痛むのはその周辺の筋肉です。トリガーポイントがサボった分を他の筋肉が頑張っているからです。同じ体重を、少ない筋肉で負担するわけですかた当然力んだり、交感神経が優位に働くことが多くなり痛みを引き起こすことも容易に想像がつきます。





しかしながらこの「現在痛んでいる場所が問題ではない」という慢性痛のロジックは、整体や体に関する知識のない人にとっては驚きの事実でしょう。
よく伊藤先生が「お客さんの言うことに耳を傾けすぎるな」というのは正にこの点でしょう。事実を繋ぎ合わせればシンプルなことも、思い込みと言う名の主観を織り交ぜた瞬間に複雑怪奇な難題に姿を変えてしまうでしょう。
我々、整体師の仕事は体の声を正確に翻訳すること、とは言い得て妙だとつくづく感じます。聞くところによると手力整体の卒業生が作った言葉だそうですが特許がなければ積極的に使っていこうという所存であります。



複雑なようでシンプル。シンプルなようで複雑な人間の身体と言うのは本当に面白いなと感じます。
痛みが感覚であり、同じ痛みでも人によって感じ方が違うように。僕もこの「整体」という世界を少しでも楽しく解釈していこうと思います。
これからもっと面白くなっていきそうな、そんな予感がします。


よく出来ました