塾生の齊藤です。
今回は少し趣向を変えた記事にしようと思います。
と言いますのも。実はここ最近歩き方を意識して変えてみたので、その実験結果と感想を記していきたいと思います。




事の発端は前回の授業であります。
話の流れは縫工筋に関することでした。塾生の中で(僕を含め)2、3人の方が膝痛を訴えていて、かつその全員が縫工筋に問題を抱えていたので、私生活や歩き方に話が及んだ時のことでした。
もちろん一言に「縫工筋に問題がある」といっても”使いすぎ”の人もいれば、”使わずに勝手に縮こまっている”人など様々ではあるのですが、ひょんなことから「齊藤君は普段、縫工筋を使すぎて歩いているからね」という話へ。

「歩いている時に縫工筋を使い過ぎている」。このこと自体は目新しいことではありませんでした。実体験をして膝を痛めていますし、歩いている時に左ひざがなんとなく外に向いているのも気づいてはいました。
しかしその直後パンチ伊藤先生が「普段はなるべく膝あたりのズボンが擦れるように意識して歩いているよ」と言ったのが、いつまで経っても気になっていました。

授業最中では「へー・・・そうなんだ・・・膝ね・・・」と教室全体がふわっとした空気に包まれた後、話題は別のことに移ったのですが、僕は授業後もその話が頭に残っていました。





ということでこの数日間、「膝あたりのズボンが擦れるように歩く」というのを実際に行ってみました!
まず第一印象としては大変歩きにくい!ということ。イメージとしては体が動きに慣れていないという感じがしました。無理をしたり、特別に力むということはないんですが、なんとなくぎこちない感じかしました。

そして二つ目。これが最大の発見。なんと、勝手に下腹部に力が入る!ということ。つまり勝手に腸腰筋を使えているということなのです。
これは本当に驚きました。歩き方を変えたその瞬間から下腹部を意識することが出来ましたし、そのあと何度やっても下腹部に勝手に力が入ります。今まで腸腰筋を使ってこなかったことを痛感すると同時に、日頃パンチ伊藤先生が「ほとんどの人が腸腰筋を使えていない」という理由が身をもって分かりました。
また、この二つ目の発見は施術にも通ずるところがあると感じます。施術では無闇矢鱈と体勢を変えるよりも「そもそも力が出やすい姿勢をとる」ことが最も大事だからです。
腸腰筋を使い歩くことで得た気付きは、施術にも同じこと言えるのだととても嬉しい発見でした。


そして最後に三つ目の発見。
なんと膝が痛くならない、ということ。考えてみれば当然ですが沢山の筋肉をバランスよく使っているので負担は少なくなり、痛みも起きにくくなったようです。
正直歩きにくいので膝にも負担かかっているのかな?と思いながら続けていましたが、そんなことはなく、むしろ下腹部が疲れてきて腸腰筋歩きを続けられなくなってしまいました。
それほど日頃使っていなかったのでしょう。




たった数日間の実験でしたが収穫の多い実験でした。
当分は意識して腸腰筋歩きを実践してみたいと思います!


よく出来ました