塾生井藤です。だいぶ時間が経過してしまいましたが・・・10月17日のオンライン座学と10月20日の基本手技講座のなかで印象に残ったポイントをまとめてみます。

まずはじめに「痛み」について。痛みが出る、とはどういう状況なのか。痛みは、特定の筋肉ががんばりすぎて酸欠になってるよ、というカラダからのサインです。ですから筋肉が必要以上にがんばらなくてもよくなるよう手助けしてあげることができれば、酸欠が解消されて痛みも自然となくなるとのこと。そのためには主働筋の動きに対して、①拮抗筋が邪魔していないか、②協働筋が怠けていないか、という視点から、対象となる筋肉の状態を確認するとよいそうです。例えば、スクワットのしゃがむ動作をする場合。屈曲するのは股関節、膝関節、そして足首の関節(背屈)です。もしこのときに膝上の大腿四頭筋に痛みがあるとすれば、股関節の伸筋である殿筋や、足首を背屈させるスネの前脛骨筋をよく伸ばしてあげるとよい、というお話でした。

次に、スポーツなどによる肩や肘を「壊す」とはナニか。これは筋や腱を使いすぎることによって出てきた痛みです。このようなときに病院へ行くと、痛みが落ち着くまで休んでください、という診断が下ることが多いのですが、本来なら、痛みが出た時こそ必要とされるのは新鮮な血液であるのに、安静にすることによって新鮮な血液は供給されず、かえって治りが悪くなることがあります。痛みが出ているときこそ、ほどほどに動くべきであり、動くことで早期回復の手助けになるのです。

途中、先生がポツンとつぶやいた「野球で使う筋は野球で鍛えればいいのに、ウェイトトレーニングをやるから更にアンバランスが生まれる」という言葉も、妙に印象に残りました。確かに、それぞれのスポーツやポジション、職業などに合ったカラダは、必要とされる動きを積み重ねていくなかで自然と育んでいければ、無理もなく、不要な故障を抱えることもなく、長いスパンで活躍できる理想のカラダ作りができそうな気がします。

お次は、筋肉(骨格筋)の役割について。①骨格筋ポンプとして血流を促す。動脈はそれ自体が筋線維を含むので流れを生むことができるが、静脈は筋線維がないため、骨格筋のポンプによって弁から弁まで押し戻されながら流れている。(余談ですが、焼肉でタケノコと呼ばれる部位は心臓に近い動脈の部分だそうで、軟骨のようにコリコリしているそうです。食べてみたい!)②骨格を支える、静止する。③骨格を動かす。④体温の維持、調整、放熱。基礎代謝の多くは肝臓と骨格筋で担っている。⑤内臓や神経などを守る、壁としての役割。

筋肉の分類について。いろいろありますが、①赤筋(遅筋)と白筋(速筋)。赤筋は硬めで持久力があり、白筋は柔らかく脂肪がつきやすい。②主働筋と拮抗筋と協働筋。③屈筋と伸筋。④単関節筋と多関節筋。多関節筋があることで動きのバリエーションが増える。⑤単頭筋と多頭筋。⑥横紋筋と平滑筋と心筋。⑦随意筋と不随意筋。施術では、腸腰筋などのインナーマッスルや、大腿四頭筋、スネなど、不随意筋になりやすいところを目覚めさせていきます。呼吸筋(斜角筋、横隔膜、肋間筋)は随意・不随意の両面を持ち合わせている、というご指摘もありました。確かに、寝ているときは無意識ですが、深呼吸などは意識的にもできますものね。

筋肉の特性について。こんな時にこうなる、というのを私が列挙し、補足していただきました。①使わないと硬くなる、動きにくくなる。②使いすぎても硬くなる。パンプアップすると水分(補修液)が溜まる→負荷がかかり傷めている状態。③暖かいと緩み、寒いと縮む。④年をとるとつきにくい。筋細胞の分裂は20歳くらいまでで止まり、その後はトレーニングで細胞の線維が太くなることはあっても、細胞の数が増えることはない。⑤疲れるほど痛くなくなる。⑥刺激があると縮んでから緩む。ぐっと引っ張ると身を守るため、腱が切れないように縮む。この無条件反射のおかげで施術が組み立てられます。ただし反射を起こすには、それなりの刺激とスピードが必要。背骨など緩めたくないところはじっくり押し、ハムストなど緩めたいところはスパスパ押すのがポイント。それから屈筋だけ縮めれば、伸筋は緩む、というお話でした。

最後に「むくみ」はどんな状態か、というお話。想像してみてください。単細胞生物は、細胞内のカリウムを細胞外のナトリウムが包み込んだときに命が吹き込まれ、誕生するそうです。カラダのなかではカリウムとナトリウムが水分を調整してバランスを取っているのですが、むくむ人は、細胞のどこに水を蓄えているのか、によって解消法が異なります。ひとつの目安となるのが、水を飲みたくなるかならないか。細胞内の水分が不足していなければ、水をあまり欲することがないのだそう。水分をほとんど摂らないのにむくむ、という人は細胞内の水分が多いのですね。その場合、ナトリウム(塩分)を摂ってあげることで、細胞内で滞っていた水分を細胞外へと導きだすことができるそうです。逆に、細胞外での水分の滞りであれば、ナトリウムを控えて、カリウムを摂ることで尿としての排泄を促すことができる、ということなのですね。オモシロイ!奥が深いです。

まるで雑談のように進行されていく講義ですが、こうして書きだしてみると、今回もたくさんの気づきと発見をいただいてます!ありがとうございました☆


よく出来ました