塾生の小野寺道枝です。2021.3月からスタートした新入生です。よろしくお願いします。

「筋膜リリースはまぼろし?」
筋膜は骨、血管、臓器のまわりや皮下組織、皮下脂肪の中、筋肉の中にも細かいものがあり、それにより身体の形を維持することができているのだが、その働きは純粋な解剖学では解明(法則性がない・個人差が大きい)されていないとのこと。私が筋膜リリースだと思ってテニスボールやストレッチポールをコリハリのあるところや硬くなっていそうな筋肉(前鋸筋・大腿筋膜張筋・腰方形筋・腸腰筋・梨状筋)に当てて「いたた~っ」ってほぐしていたのは、先生曰はく「マッサージ」。そうでしたか…

「整体・接骨院・ほねつぎ・カイロ・・・どうちがうの?」
痛みが出た時、どこを選ぶか…決め手はまず保険が利くかどうか。「接骨院」は保険が利き1部位数百円。例えば「腰」だけなら300円「腰・肩」なら600円と安価で施術が受けられ、柔道整復師という国家資格所持者が開業できる。しかしこの資格が取り扱えるのは、本来柔道での怪我なので、骨折・ねんざ・脱臼・打撲・挫傷だけで腰痛や肩こりのような慢性痛のものは入っていない。なので、慢性痛で接骨院にかかり、保険を使うために怪我をしたことにすることがあるが、これは「不正請求」であり、実際逮捕に至ることもあるそうだ。「不正」をしないために、国家資格を所持していながら「接骨院」から「整体」に看板を変えることもあるそうで、
これから柔整師を目指すのは先見の目がない⁈と…
「整体」は、そもそも民間療法なので「治療」をうたわなければよいとされ、法に守られてもいなければ縛られてもいないので自由度が高く、開業時の設備等なども「接骨院」ほど厳しくない。このような身体を扱う業種の棲み分けも知らずにこちら(手力整体)で学ぶことを選んだが、どうやら正解だったようだ。

「筋肉見たことある?」
食肉=ほとんどが筋肉⁈ 「筋肉見たことある?」って言われると、人の皮膚をはいだ状態を想像してしまうが、焼き肉で食べている肉のほとんどが実は筋肉⁈言われてみると確かに。内臓も、胃・腸・心臓…なんと動脈も!焼き肉を食べるとき、肉を見る目が変わるかも…

「筋肉を使うとは?」
筋肉を使う=筋肉を収縮させること。収縮にも種類があり、お客様に対する伝え方は「使ってる」でよくても、頭の中では解剖学的な言葉に言い換えることができなくてはならない。短縮性・伸張性・等尺性どのような収縮をしているか見分けられること=「何が起こっているのか」がわかること。例えば重たいものを持ち上げた時は、上腕二頭筋の短縮性伸縮で、それをゆっくり下ろしていくと上腕二頭筋の伸張性収縮だろうということはわかるが、背中を丸めて座っている人の背中の筋肉は、伸張性収縮なのか等尺性収縮なのか?はたまた腹筋の短縮性収縮の結果伸ばされているだけなのか?いや腹筋に力が入っている感じはしないし、かといって背中に力が入ってる感じもなく、どちらも収縮していない?でも重力に抗っている限りどこかが体を支えているわけで…??? 現状はこんな私でも見分けられる日が来るのだろうか…

「いい出尻・悪い出尻」
腸腰筋は身体の芯にあり腰椎下部から腸骨に沿って小転子につく大きい筋肉。下の方は股関節の屈曲と外旋、上の方は骨盤の前傾を介した腰椎の前弯を担っている。出尻姿勢を作る骨盤の前傾は腸腰筋が前に縮んでいる状態。なので出尻で足が速い黒人の腸腰筋は太くて強いというのは納得できる。
それは知っていたのだが、故に混乱していたことがあり話題に上げてみた。私は子供のころから出尻で、アヒル・アリ・ハチなどとあだ名がつくほどだったが、理学療法士やスポーツトレーナーに姿勢を見てもらうと「腸腰筋が弱い」と言われ、見た目黒人と同じような出尻姿勢をとっていてもその形をつくる腸腰筋に対しては真逆の評価…何故?

筋肉は伸ばされたところから縮むことで力を発揮する。平常時がすでに縮んでいる状態だとそれ以上縮まることはできず「使えない」状態になってしまう。おそらくだが、私の場合出尻だが運動は得意ではないことから、腸腰筋は縮んで使えなくなっている状態=腸腰筋が弱いと判断されたのだろう。納得!

ちなみにこのことからもう一つ考えられるのは、黒人の腸腰筋は太くて強い故に、歳をとって縮んで硬くなると前かがみの姿勢となり、前に倒れていく身体を支えるために殿筋を使いお尻は巨大化していくことになる。確かに黒人のおばあさんのイメージはその通りである。納得!

「省エネ姿勢に要注意!」
腰を前に突き出して背中を反り、股関節を伸ばして腸腰筋に寄り掛かって立つ姿勢…高齢者によくみられる姿勢だが、最近若者にもよく見られる。それは「楽」だからである。しかしこの姿勢は、少ない筋肉で立っているため特定の筋肉に負担がかかり痛みが出てくることがある。本来いい姿勢すなわち解剖学的0度の形で立っていれば、たくさんの筋肉が関与し負担も分散されるため痛みにはつながらないのだが、「楽」ではない。人は基本的に省エネをしたがるものなので、本能に任せて立っていれば、その姿勢になってしまうことは、致し方無いのかもしれない。

「無意識で生きていること」=「本能的に楽と感じる姿勢・動き方をしていること」が気づけば取り返しのつかない変形・それに伴う痛みにつながっていくことに少しでも早く気付いて軌道修正・メンテナンスをすることが必要だと思った。

「痛みへのアプローチ」
「身体に何が起こっていてそこが痛いのか?」を紐解くには、まず解剖学的0度に対して関節がどうなっているか?それは筋肉がどう作用しているからなのか?を考える。筋肉が縮まっているところ、伸びているところを見ていく。前述の「省エネ姿勢」を例にとると、首(頭)が前に出ている、股関節が伸ばされている、背中は上部が丸くなり下部は反っている。痛くなりそうな部分は首・腰。

首の付け根(C7あたり)は重たい頭を支えるため伸ばされながら力を出している。それに対し首の前側・後ろ側の頭蓋骨との境目(C3あたり)は縮んでいる。痛みや凝りが出るのは首の付け根のあたり。ここまで見ることができたら、それに対するアプローチを考える。伸ばされている筋肉を緩めるとさらに緩んでしまう。また伸びているからといって意識的に縮める姿勢をとると疲れてしまう。なのでできることは縮んでいる筋肉をほぐし緩めること。そうすることで頭が正しい位置に戻れば、伸ばされながら力を出すことで筋肉が酸欠になり痛みを感じるといったことが改善される。

次は腰。この姿勢の場合、腰の痛くなる部分はピンポイントで、頑張って力を入れている痛みではなく、押しつぶされている痛みだそう。うーん…授業はここから脱線してしまったのだが、この場合の痛みへのアプローチを考えてみよう。
まず周囲の筋肉がどうなっているかを見る。伸ばされていて力を出していそうな筋肉は腸腰筋・大腿四頭筋、伸ばされているけど力を出してなさそうなのは腹直筋、縮んでいるのは脊柱起立筋・ハムストリングといったところでしょうか。ということは手技でできることは縮んでいる脊柱起立筋・ハムストリングを緩めポンピングを促すこと。さらに伸ばされている腸腰筋・大腿四頭筋・腹直筋は積極的に動かすことで活性化させること。かな…?

「気を巡らせる」
触ることによって患者さんがその部分に気を巡らせられるようにする。脳と身体をつなげてあげる。
だから施術中は眠らせず、自分の身体に意識を持たせる。どんな手技であれやっていることは「手当」。それができる人になるには、まず自分の身体を自分で操ることができるようになること。
一つひとつの筋肉に意識を向け関節を動かさずに動かしてみる。それが瞑想にもなる。

「伸筋と屈筋」
日常生活動作は屈筋を縮める動作が多く、意識しなければ屈筋を伸ばす機会がない。これによってか高齢になるにつれ屈筋の力が抜けなくなってくる。寝ている時でさえ丸まるようになってくる。また、その背中を丸めた姿勢はガードを固める姿勢でもあり「身体のガードを固める」=「心のガードを固める」=「心配性」…卵が先か鶏が先か…背中が丸いから心配性なのか?心配性だと背中が丸くなるのか?どちらかは定かじゃないが、日頃接している高齢者を思い浮かべると、なるほど合点がいく。

また、屈筋の力が抜けない状態で拮抗する伸筋を動かそうとすると双方に力が入り「振戦」の状態になる。曲げ伸ばしのスイッチの切り替えがうまくいっていないので、例えば手で振戦がおきているなら、ゆっくりグーとパーを繰り返すなどをして切り替えを促すとよいのだそう。

「固有受容器」
身体の至るところにある固有受容器。そこで判断して反射的に身体を動かすいわば脳。その固有受容器への入力が減っていることで、使えなくなっている。入力に対して働くのだがその入力が決まった動きばかりだと違う動きをしたときにどうしていいかわからなくなる。だからいろいろな動きで入力することが大事。忙しくてやめていたダンスやソフトボール再開してみようか…


「身体が上手に使えることが結果的にパワフル!」
ハムストリングで力の入れやすさを試した。下腿や股関節を少し動かして何パターン化で膝を曲げてみると力の入れやすさが変わる。解剖学的0度から動かしたときが一番力が入りやすい。よい姿勢だと効率よく身体が動かせるということ、トレーニングするときに正しいフォームで行うことの意味がよくわかった。

初回から4時間の長丁場でしたが、あっという間でした。むしろ好奇心が満たされエネルギーが充電されたよう。
私は若い頃エアロビクスのインストラクターをしており、いったん家庭に入ったが40代になって整形外科でリハビリのための体操指導を頼まれたことをきっかけに高齢者の運動指導の世界へ。
まだ自分が体験していない高齢者の身体を知ることは難しく、さらに身体に起きてる問題を紐とき改善に向かうべく指導をするとなると多くの知識が必要となる。この10年、たくさんの講習を受け資格を取ったりもしましたが、どんなにインプットしても応用が利かず自信が持てず…。
身体の基本を学びなおし、今までインプットしてきたことをつないでアウトプットできるようになるためにここ「手力整体」の門をたたきました。
その第1日目は大満足に終わりました。身体の見え方が変わっていきそうな予感。
まずは自分の身体の変化を追跡してみようと思いました。



よく出来ました