塾生の小野寺道枝です。第2回目のZOOMでの講座です。

「頭蓋骨・首」
頭蓋骨を横から見ると横長。思っているより後ろが長く、油断すると顎が上がる。うなずきは首ではなく頭部の屈曲。首の回旋動作はC1とC2の環軸関節が行っている。C3-5は側屈時に少し動くがほぼ何もしていない。6・7(隆椎)で首の屈曲伸展をしてるので頸椎ヘルニアはここで起こる。首は「首」とひとまとめにしてみていたが、椎体ごとに働きが違うことを知り、首のストレッチを指導する際により目的を明確にすることができるようになった。

「T12つらいよ」
胸椎は椎体の形がほぼ同じで上部は肋骨があるので屈曲伸展はしないが、下部はちょっと違う。特にT12は腰椎とのつなぎ目であり椎体の下の関節面は腰椎の関節面になっていて、動きの堺目でもある。T12から上はねじれるが、下は前後の動きのみ。胸腰移行部と言われ痛みが出やすく痛みが取れにくい場所でもある。さらには僧帽筋と腸腰筋の付着部となっていて、上半身・下半身の境目となるなどT12はたくさんの役目を背負わされている。頑張ってるこの部分の疲労を取るには身体を上下に引っ張り合うストレッチなどどうだろうか?

「腰をひねるって?」
腰椎は下に行くほど大きくなって椎体も前弯に合わせて台形(前方が分厚い)、椎体には肋骨突起という肋骨の名残がある。大昔は腰部にも肋骨があったとか…さてその腰椎はどんな動きができるのかというと、下部のL4・5で前屈後屈ができるのでヘルニアになるのはここ、もしくはL5と仙骨の間。そして前後には倒せるがひねることはできないと‥‥⁈「じゃあ腰を回しましょう!」みたいな体操はどこが動いているのでしょう?肩甲骨を動かさず回旋動作を行うと、ほんの少し(15~20度くらい)下部胸椎(T11・12)が動き、立位でラジオ体操のように大きく身体を回旋させるときは首と肩甲骨と股関節が動いているとのこと。年を取ると振り向きにくくなる=回旋動作不足=歩行時の腕の振りも小さくなる=歩幅も小さくなる、以上のような考えから高齢者の運動指導に回旋動作を入れていたが、恥ずかしながら身体のどの部分をターゲットにしているかが明確ではなかった。振り向きのためには首・胸椎の回旋、腕振りのためには肩甲骨・胸椎の回旋と運動の目的を明確にすることができた。

「タバコとお酒と骨盤は20歳から⁈」
仙骨は穴が4つあいている。ということは、仙骨はもともと仙椎が5つあったということ。その先には尾骨。そして両脇に寛骨、これがくっついて骨盤を形成している。寛骨は腸骨・坐骨・恥骨の3つの骨からなる。一つになって骨盤になるのは20歳くらい。ひとたび寛骨が出来上がったら基本動くところはない。仙腸関節は関節と言っているが動かすための軟骨もなく滑液満たされた関節包もない上に関節面はザラザラで靭帯でがんじがらめになっている。。つまり動かしたくない関節。仙腸関節は実際動かないし動いたら立てない。ということは骨盤が出来上がる前の子供はとても上手にバランスをとって立っているということがわかる。ちなみに赤ちゃんは骨盤に限らず骨がバラバラで大人の1.5倍あるという。ですので、身体が作られていく子供のうちにたくさんの動きをすることがのちに偏りなく動きやすい身体をつくることになるのだそう。

「骨盤歪む・開くは、まぼろし~」
骨盤が開いている・閉じているなどということをよく耳にするが、なんとそれは幻⁈私も骨盤が開いているから腰回りが土偶のようになったと思っていたのですが、広がったように感じていた場所は大転子付近、よく考えたらそこは股関節…ということは、広がったのは骨盤ではなく股関節が内旋したことで大転子が前に出てきて、お尻が横に張り出したように見えるということ。確かに、私のように骨盤が前傾しているために股関節が内旋している場合も、腰を前に押し出して少し内また気味で立つ姿勢の場合も同じようにお尻は横に広がっている。逆につま先を180度にして思いっきり股関節を外旋させるバレリーナのお尻は小さい。ということは、骨盤が広がったように感じている人の改善策は、つま先を外に向け股関節を外旋させればよいということになる。シンプルな改善策で日常動作に取り込めそうだが、長い時間をかけて身についた身体の癖をとるのは容易ではないだろう。まずは自分の身体で試してみよう。

「背骨の一番重要なミッションとは?」
脊柱管の中を通っている脊髄を守る。背骨それによっては脳とつながる「中枢」とされている。。それに対してそこから枝分かれした神経は「抹消」。人は背骨を持っている=中枢を持っている。実は中枢を持たない生き物はいるが筋肉を持たない生き物はいない。生き物は身体(抹消)が先にあり脳・脊髄は後から。例えばクラゲは抹消(筋肉)はあるが脳はなく、動いているのは「反射」。人は中枢を持ってしまったからには守らなければいけない。つまり背骨はあまり動かしたくないのである。

「低反発はのマットで寝ると…」
なんと低反発のマットで寝ると、呼吸による背骨の動きがなくなってしまう。寝ている間の背骨の動きを低反発が吸収してしまうためだそうだ。ずぼっと身体が埋まる感覚は気持ちがいいのだが、寝ている間の動作が少なくなる。理想の眠りは「寝たら治る」。子供は寝ている間に動き回ることで身体を回復させているが、高齢者のように寝たままの形で朝を迎えると回復されていないので寝起きが辛い…起きている時だって同じ姿勢で6~7時間過ごせばどこか痛くなることを考えると納得。硬いところで寝るとたくさん寝返りをうつのでお勧めはせんべい布団。ちなみに枕も必要なし⁈起きている時に頭が前に出ているから、寝てるときに枕がないと首がストレッチされている感覚になり枕がないと不快に感じるが、立位のいい姿勢のまま寝ようと思ったら枕は要らないはず。また枕が寝返りを邪魔していることも…。枕やめただけで首・肩こりが改善した人多数とか⁈寝具に限らずデスクワークの場合でも、あまり心地よい椅子などを利用していると何時間も同じ姿勢でいてしまうが、ちょっと不快にしておけばこまめに体制を変えるなど同じ姿勢を続けることで身体が偏ることを防げる。うーん耳が痛い…便利なものや心地いいものがどんどん開発される世の中に翻弄され、どんどんナマケモノになって身体をダメにしていたとは…


今回も即実践(私の場合、高齢者の運動指導)で使える…正確には今までの指導に奥行きが出る「なるほ」が満載でしたが、一番印象に残ったのは、低反発のマットで寝ると…でした。
なんせ自分や家族全員使っているのですから(汗)


よく出来ました