塾生の小野寺道枝です。高齢者の介護予防の運動指導をしています。

股関節の動作別一覧表を作成した。1つの動作を一緒に行う仲間をまとめると、より動きや姿勢を見た時に作用している筋肉が明確になる。今まで自分の感覚だったり、講習会なとで「このストレッチはこの筋肉に効いています」と言われたらそれを鵜呑みにして伝言ゲームのようにお客様に伝えていたが、「このストレッチは、○○筋肉を伸ばすことを目的とし、○○筋は股関節伸展させ膝を屈曲させる筋肉なので、伸ばすには股関節を屈曲させ、膝を伸展させる」としっかりと根拠が自分の中に持てるようになるための有益な作業だった。

さて、さっそく普段指導しているストレッチを一つ例にとって考えてみた。片側の腿の上に反対側の足を置き脚で4の字を作るストレッチ。「臀部・腿側面」のストレッチとして行っており、外旋六筋の梨状筋にも効果があるので坐骨神経痛の方にも効果ありなどと伝えていたが果たして…

股関節は外転・外旋しているのでそれぞれに関係する筋肉を一覧表で見ていくと…
股関節外転の筋肉:殿筋群・大腿筋膜張筋・縫工筋・外旋六筋
股関節外旋の筋肉:大殿筋外旋六筋・腸腰筋・大腿二頭筋

あら?殿筋や外旋六筋はむしろ縮めている⁈臀部を伸ばしたいなら股関節は内旋・内転がよさそうだ。
こうなると普段教室で行っている他のメニューも見直したくなってきた。しっかり効果を出すためにも、この一覧表を使って根拠を明確にしてみよう。


良くできました