塾生まつせです。今回、重心(丹田)について考察してみました。

どんな姿勢にも重心があり、そこを押さえないと体勢を保持できません。少々無理な姿勢でも体力に任せて保つ事ができますが、崩れる時がきます。体勢保持に使われる筋肉は、一定の姿勢で「保つ時間」が長ければ、ポンプされない状態で酸欠となり固くなります。一か所が固くなると隣あった繋がりのある筋肉に影響し、引っ張られ、伸ばされ続け、果てはそのまま固まり、柔軟性がなくなり、歪みが発生します。しかしそうなる前に身体は「痛みサイン」で教えてくれます。「イタタタ」と自覚し、姿勢を変える事で若干でも筋肉は動き、ポンプされますが、固く動きの悪い筋肉から重心がズレたままで気づかない体勢が固定化することがあります。

骨も筋肉も柔らかい成長期の子どもは重心移動が上手です。生まれてから23か月、大きな頭を支える頸椎が安定し首が座り、背中から腰回りの筋肉がしっかりする46か月で寝返りが始まります。寝返りは腹直筋、外腹斜筋を使い、重心を中心として、体幹の屈曲・回旋という高度な動作と肩甲骨からの上肢がしっかりした上で成功します。何よりも人は生まれてから半年で重心(丹田)を感じ使っていくのです。しかし大人になり、自分なりのクセがつき「イタタタ」のサインを気づけない、又は無視してしまうと筋肉の動きは悪くなり、重心がズレたままで特定の筋肉に「曲げモーメント」という一方向の力が加わり、慢性的な痛み、歪みを引き起こします。

今回、私自身のかつてのデスクワークを振り返り、影響(短縮)する筋肉を考えました。

頸部:屈曲 胸鎖乳突筋 

腰椎:腹直筋・内腹斜筋・外腹斜筋・腹横筋

肩関節:屈曲・内転・内旋→烏口腕筋・棘上筋・肩甲下筋 

肩甲骨:外転→前鋸筋・小胸筋

肘関節:屈曲→上腕二頭筋・上腕筋・腕橈骨筋・(円回内筋)

前腕(橈尺関節):回内→上腕二頭筋・上腕筋・腕橈骨筋・円回内筋・方形回内筋

手関節:屈曲→橈側手根屈筋・長掌筋・尺側手根屈筋

骨盤:後傾 

この時、自覚症状は頭痛と首から背中上部にかけてが鉄板状とになり、肩が上がらなくなりました。重心は固くなった背中上部のすぐ下辺りの脊柱付近で腹部側から下肢に向いた方向に曲げモーメントが発生し、上に記した以外に背部の伸筋の僧帽筋・広背筋が伸びた状態で固くなったと思われます。お腹突き出しの骨盤後傾で座っていて、腸腰筋は伸びた状態で、股関節、膝関節、足関節とも屈曲していました。当時、身体を動かすこともなく、重心がどこか?と意識したことがありませんでした。連日この体勢で4~5時間デスクワークしていました。しかし日常生活に支障はなく、痛みに鈍感になっていたようです。体幹に近い腹部全体と姿勢の悪さは、現在の肩関節内旋、肘関節屈曲にも繋がっていると考えます。

 


良くできました