こんにちは塾生まつせです。

施術を行っていく前に、どこに重点を置くべきか?視診・動診で施術内容の組み立ては重要です。しかし私はそれらに時間がかかる上に個別的な組み立てに至らず、施術全体に時間がかかります。そこで視診・動診から判る事、考えられる事、予測できる事を、以前の施術を振り返り、整理し、ポイントを押さえたいと思います。

 視診の目的は患者の姿勢、上下・前後・左右のバランスと筋肉の長短を診る事です。姿勢は骨格を芯として、筋肉が大きく影響します。ある部分の筋肉が縮むとつながる筋肉である拮抗筋は引っ張られます。人の身体は生活環境やクセで左右対称ではなく、筋肉が縮む事で左右、上下に偏りから四肢に長短の違いが生じます。

今回、以前施術させてもらったAさんの施術前の正面と背面の写真から考察を行いました。この時、真横からと施術後の写真は撮っていません。Aさんは右利きで、清掃業務が主ですが、最近パソコンに向う時間が長くなっています。また、肩こりを自覚した事はあまり
ない、との事でした。前屈・側屈・旋回の動診では動きにくい部分はありませんでした。

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●視診振り返り

正面から:右肩が上がり左肩が下がっている。大腿と膝の間に隙間がありややO脚。つま先真っすぐ。

横から:頸部前屈(耳は肩峰より前にある)肩関節、内旋傾向で肩甲骨外転。背中は平たんで腰椎屈曲。肘関節屈曲(右>左)。股関節伸展で骨盤は後傾気味。膝関節伸展・内旋。

この時、左右差のみに気をとられ、左肩が下がっていると、判断していましたが、今回写真を見て、右肘関節の屈曲が左肘関節より大きく、左指先の位置が下がるのは当然だと気づきました。

●短縮していると予想される筋

頸部(前屈):胸鎖乳突筋・斜角筋・頸長筋・頭長筋

肩関節(内旋):大胸筋・肩甲下筋・大円筋・広背筋

肩甲骨(屈曲):小胸筋・前鋸筋

肘関節(屈曲):上腕筋・上腕二頭筋・腕橈骨筋・円回内筋・橈側手根屈筋・長掌筋

股関節(伸展):殿筋・大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋

膝関節(伸展・内旋):大腿四頭筋・半腱様筋・半膜様筋

後屈よりも前屈がしにくいようで、軽いお腹突き出しタイプであると判断しました。この時の施術は基本手技伏臥位、脚部を行い、背中全体と殿筋、ハムストリングスの硬さを感じました。施術時間トータル約60分。

●視診ポイント

正面からのポイント:①左右の位置を診る→肩、肘、指先、骨盤、つま先の向き ②膝の間、膝の向き 

横からのポイント:①頭の位置(耳と肩峰から)②背中の湾曲(肩関節と肩甲骨の位置から)③肘関節の屈曲(上腕と前腕の位置)④股関節・骨盤の状態(屈曲/伸展・前傾/後傾)⑤膝関節(屈曲/伸展)⑥足関節と膝の位置

今回、視診に着目して振り返りました。これまで前後ばかり見ていた事、横から見た情報の重要性に気づきました。Aさんに関しては、首肩への施術を行っていきたかったと思います。今後よりポイントを押さえた視診につなげていきます。次回、動診についても振り返り、混乱気味の軸足の回旋、側屈について整理していきます