塾生の渡辺です。
私が手力塾で学ぶ理由のひとつに、家族が訴える体の不調を取り除けるようになりたいという思いがあります。
特に父は、ぎっくり腰を頻発させるなど体の不調を訴える年齢になってきており、特に最近は股関節の痛みに悩まされているようです。
毎朝の犬のお散歩を健康法として日課にしています。
しかし最近は犬の歩くスピードについていけなかったり、これ以上は痛みが出そうだからとお散歩を早めに切り上げることも。
余談ですが、愛犬が父親の歩調に合わせているのを見て感動しました。
走ることが好きな性格なのに、父と歩く時は確認するかのように何度も顔を見上げ、リードを引っ張らない速度を維持しているんです。とても賢い。天才。可愛い。会いたい。
犬にも気遣われるくらい、痛々しい歩容の父。
そんな状況を解決すべく、整形外科に行ったりパーソナルトレーナーを頼ったりしていました。
しかし整形外科の先生はこう言いました。
「あなたくらいの年齢の人は股関節が痛いのが普通なんです」
人工股関節を検討するくらい悩んでいることを伝えると、「このくらいで人工股関節にしてたら、世の老人はみんな人工股関節だ」とバッサリ。
湿布と痛み止めを貰うだけで終了。
最終的に、変形性股関節症という名前をもらって帰ってきました。
次に頼ったパーソナルトレーナーからは、「筋肉が落ちている」「筋肉が固くなっている」「体の奥のなんとか筋のせい」「体のゆがみ」を指摘されたとのこと。
そこで習ったストレッチを、出かける前には欠かさず、たっぷり時間をかけて行っています。
しかし父は「これでは治らないと思う」と口にしていて改善の気配は無い様子。
これを聞いてみても、そこまで覚えていないとのこと。
パーソナルトレーナーさんの言っていることは正しかったのかもしれないけど、本人がどの筋肉を動かしたいか分かっていなければ、正しいストレッチができているか怪しいものです。
そこでこの記事では、次に会った時に父の見立てができるよう、今ある知識でまとめてみようと思います。
<股関節が痛い>
まず「股関節が痛い」という表現は誤りであることを既に学んでいます。
股関節と表現するとき、それは骨を指します。
そして骨そのものには、痛みを感知する仕組みはありません。
痛みを発しているのは股関節ではなく、その周辺の筋肉や組織であるはずです。
痛みの正体は大きく分けて3つです。
これらの見分け方は「痛みが消えるポーズ/状況があるかどうか」。
なので今度父にあったらまず、私が対処できる(ようになる予定の)2に当てはまるかどうかの確認をします。
<確認項目>
コリなのか炎症なのか
①痛みが消えるポーズはあるか?
②お風呂に入った後、痛みは消えるか悪化するか?
↓
↓ コリならば・・・
↓
視診
・どちらの足に痛みがあるのか問診。
・立位の癖を確認。
・コリが生じているであろう箇所を推測。
動診
・視診で立てた仮説をもとに、実際の動きを確認。
・可動域の狭い部分、左右差を確認。
<理想の伝え方>
また、パーソナルトレーナーから習ったというストレッチを教えてもらい、それはどこに作用するものか。そして父が正しくそのストレッチをできているかを確認したいです。
<課題>
今の私ができないことは以下です。
・視診と動診による正しい判断ができない。
→ チェックすべきポイントを理解していない
→ 可動域の左右差に気付けない
→ 各動作で使われている筋肉が分からない
・なんの関節のなんという動作か即答できない。
→ 特に外転内転/外旋内旋が、角度が変わると大混乱
→ 各関節の動作名がうろ覚え
・コリのある筋肉がどれか分からない
→ 伸展が苦手なら屈曲が凝ってる、までは分かる
→ 各動作で使われている筋肉が分からない
まだ習っていない部分、習ったばかりで練習中の部分を除くと、自主的にできるかつ優先度が高いのは筋肉の位置や名前を覚えること。
でも解剖学の本を読んだり見ているだけでは、正直、全く頭に入りません。
自分で絵を描いてみたりもしたのですが、うろ覚えにしかならず困っていました。
けれど先日、私自身が股関節の屈筋群に問題のある姿勢をしていると知ってから、「それはなんという筋肉だ」「触ってみよう」「え!めっちゃ痛い!」という経験をしたことで、急に縫工筋と仲良くなった気がしました。
自分ごとに考えるとエピソード記憶になって、丸暗記するより覚えるし、なにより楽しいです!
だから、父にイラストを描いて説明したり施術する妄想をしながら、まずは股関節周りの筋肉から取り組もうと思います。
つい先日、父の誕生日でした。
今年のプレゼントは、あえての「肩たたき券」。
有効期限:♾
使用回数:♾
プロ仕様。
肩以外も利用可能。
今度会うまでの約束です。
私が手力塾で学ぶ理由のひとつに、家族が訴える体の不調を取り除けるようになりたいという思いがあります。
特に父は、ぎっくり腰を頻発させるなど体の不調を訴える年齢になってきており、特に最近は股関節の痛みに悩まされているようです。
毎朝の犬のお散歩を健康法として日課にしています。
しかし最近は犬の歩くスピードについていけなかったり、これ以上は痛みが出そうだからとお散歩を早めに切り上げることも。
余談ですが、愛犬が父親の歩調に合わせているのを見て感動しました。
走ることが好きな性格なのに、父と歩く時は確認するかのように何度も顔を見上げ、リードを引っ張らない速度を維持しているんです。とても賢い。天才。可愛い。会いたい。
犬にも気遣われるくらい、痛々しい歩容の父。
そんな状況を解決すべく、整形外科に行ったりパーソナルトレーナーを頼ったりしていました。
しかし整形外科の先生はこう言いました。
「あなたくらいの年齢の人は股関節が痛いのが普通なんです」
人工股関節を検討するくらい悩んでいることを伝えると、「このくらいで人工股関節にしてたら、世の老人はみんな人工股関節だ」とバッサリ。
湿布と痛み止めを貰うだけで終了。
最終的に、変形性股関節症という名前をもらって帰ってきました。
次に頼ったパーソナルトレーナーからは、「筋肉が落ちている」「筋肉が固くなっている」「体の奥のなんとか筋のせい」「体のゆがみ」を指摘されたとのこと。
そこで習ったストレッチを、出かける前には欠かさず、たっぷり時間をかけて行っています。
しかし父は「これでは治らないと思う」と口にしていて改善の気配は無い様子。
- 体の奥の、なんていう筋肉のせいと言われたの?
- 体がどうゆがんでいると言われたの?
これを聞いてみても、そこまで覚えていないとのこと。
パーソナルトレーナーさんの言っていることは正しかったのかもしれないけど、本人がどの筋肉を動かしたいか分かっていなければ、正しいストレッチができているか怪しいものです。
そこでこの記事では、次に会った時に父の見立てができるよう、今ある知識でまとめてみようと思います。
<股関節が痛い>
まず「股関節が痛い」という表現は誤りであることを既に学んでいます。
股関節と表現するとき、それは骨を指します。
そして骨そのものには、痛みを感知する仕組みはありません。
痛みを発しているのは股関節ではなく、その周辺の筋肉や組織であるはずです。
痛みの正体は大きく分けて3つです。
- 組織の損傷(早い痛み)
- 筋の酸欠(遅い痛み)
- 侵害受容性疼痛
これらの見分け方は「痛みが消えるポーズ/状況があるかどうか」。
なので今度父にあったらまず、私が対処できる(ようになる予定の)2に当てはまるかどうかの確認をします。
<確認項目>
コリなのか炎症なのか
①痛みが消えるポーズはあるか?
②お風呂に入った後、痛みは消えるか悪化するか?
↓
↓ コリならば・・・
↓
視診
・どちらの足に痛みがあるのか問診。
・立位の癖を確認。
・コリが生じているであろう箇所を推測。
動診
・視診で立てた仮説をもとに、実際の動きを確認。
・可動域の狭い部分、左右差を確認。
<理想の伝え方>
- あなたは○○関節を○○する動きが苦手です。
- だから○○な姿勢になっています。
- ○○関節を○○する動きを阻害しているのは○○という筋肉です。
- ここにコリがあるため、○○という筋肉に負荷がかかって痛みが生じていると推測します。
- なのでコリがある○○という筋肉を中心に施術しましょう。
また、パーソナルトレーナーから習ったというストレッチを教えてもらい、それはどこに作用するものか。そして父が正しくそのストレッチをできているかを確認したいです。
<課題>
今の私ができないことは以下です。
・視診と動診による正しい判断ができない。
→ チェックすべきポイントを理解していない
→ 可動域の左右差に気付けない
→ 各動作で使われている筋肉が分からない
・なんの関節のなんという動作か即答できない。
→ 特に外転内転/外旋内旋が、角度が変わると大混乱
→ 各関節の動作名がうろ覚え
・コリのある筋肉がどれか分からない
→ 伸展が苦手なら屈曲が凝ってる、までは分かる
→ 各動作で使われている筋肉が分からない
まだ習っていない部分、習ったばかりで練習中の部分を除くと、自主的にできるかつ優先度が高いのは筋肉の位置や名前を覚えること。
でも解剖学の本を読んだり見ているだけでは、正直、全く頭に入りません。
自分で絵を描いてみたりもしたのですが、うろ覚えにしかならず困っていました。
けれど先日、私自身が股関節の屈筋群に問題のある姿勢をしていると知ってから、「それはなんという筋肉だ」「触ってみよう」「え!めっちゃ痛い!」という経験をしたことで、急に縫工筋と仲良くなった気がしました。
自分ごとに考えるとエピソード記憶になって、丸暗記するより覚えるし、なにより楽しいです!
だから、父にイラストを描いて説明したり施術する妄想をしながら、まずは股関節周りの筋肉から取り組もうと思います。
つい先日、父の誕生日でした。
今年のプレゼントは、あえての「肩たたき券」。
有効期限:♾
使用回数:♾
プロ仕様。
肩以外も利用可能。
今度会うまでの約束です。
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