塾生の渡辺です。

先週、自分が勉強すべき部分を把握しました。
今私が身につけるべきことは、筋肉のついてる箇所ついてる箇所、起始停止と作用を頭に入れることです。
 
しかしそれに取りかかったところ、勉強嫌いな私の悪い癖が発動。
まったく勉強が進まなかったので、どうにかしてサボりたい心に打ち勝てるよう、いろんな工夫をしてみたことを書いてみます。



①繰り返し書く
筋肉のイラストの隣にひたすら筋肉名と作用と起始停止を書いてみる、学生あるあるの勉強法から始めました。漢字ばっかりだし、すぐに書くのがだるくなり、赤ペンと赤フィルターを使う方法にしました。
でもこの方法、まったく頭に入らずでした。やる前から分かってたんですけどね。
筋肉の正式名称が漢字で書けても、今の私には意味がないのです。

②語呂合わせで覚える
「筋肉 覚え方」で検索してみると、理学療法士や看護系の学生が作ったらしい、筋肉を覚えるための語呂合わせを見つけました。でもこれもテストで点を取るための暗記方法です。面白いなとは思いましたが、実用性はなさそうでした。

この時点で「座学はダメだ」と諦めました。
机に向かって紙とペンで勉強する方法は、いつだってすぐ苦痛になってしまうし、これまで生きてきて成功した経験がありませんでしたから。
むしろ施術練習は覚えるのが楽しいと思えているので、自分は体で覚えるタイプなんだと思われます。
ここからは「体を使って勉強」する方法を試していきます。

③イラストを描いてみる
ペイントアプリで、スキャンした骨の絵を置き、そこに筋肉の絵を描き足すという方法です。
よいと思ったんですが、これでは筋肉の形と位置しかわかりません。
そして何度かやっていると、覚えられないわりに手間がかかる。
非効率、面倒、という気持ちが出てきてしまいました。

④体を動かしてみる
ストレッチして覚えたい筋肉を動かす方法です。
でもこれも失敗。自分がほぐしたい筋肉ばかりを動かしただけで満足してしまったり、そもそもその筋肉を動かす動作を考えなきゃいけないことに、ハードルを感じてしまいました。
あと運動が嫌いなので、ストレッチすら気分的に重労働で、続きませんでした。

⑤骨格模型を買ってみる 
そして見つけた方法がこちらです。
楽天で 骨格模型を購入しました。40cmくらいの卓上サイズです。
ほかに用意するのは100均で買っておいたゴム。
このゴムを筋肉に見立てて、骨格模型にテープで貼り付けました。
ゴムを引っ張ると、骨が動きます。
おかげで暗記せずともすごく感覚的に、立体的な映像で作用がイメージできるようになりました。

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※設置が雑で大腿筋膜張筋の位置がかなりずれてるのはお見逃しください

これがすごく私に合っていました!
まるで可動式(手動ですが)の人形を作る、工作のようです。
そういえば私は昔から「作る」ということが好きでした。
うまくハマったんだと思われます。

それまでは「膝の伸展に使う筋肉は大腿四頭筋で、それは体のどの位置で〜」という考え方をしていました。でもこの勉強法のおかげで、「大腿直筋の起始停止はここだから、ここ縮んだらそりゃ股関節は屈曲するし膝は伸びるよね」という、ただの暗記とは違う順番で考えられるようになっている気がします。

また偶然ですが、セロハンテープがなかったのでマスキングテープを使ったのも幸いしました。
ゴムを引っ張りすぎるとテープが剥がれてしまうため、そのつど貼り直す作業が、はからずしも起始停止の反復練習になったんです。
そのうちしっかり固定すれば、拮抗筋の確認もできそうですね!その時はゴムの色を変えてみようかな。

また、早く完成させたい気持ちを抑えて、骨格模型に筋肉(ゴム)を追加するのは、なるべく1本ずつにしています。そして、骨格模型はなるべく目につく場所に設置しました。
ふと存在を思い出した時にゴムを引っ張ってみるためです。
勉強しているという意識もないし、勉強しようと気合を入れる必要もありません。
もはや、部屋に飾ったぬいぐるみが可愛くてつい手がのび頭を撫でるような、そんなノリです。
ただゴム引っ張るだけで骨が動くのが、純粋に楽しいのです。



勉強を「やらなきゃ」と思うことにすごく違和感を持ちます。
だって特に今は、自分で学びたくて選んでるんですから。
「やりたいはずのことなのに頑張れない」という状況になった時「それは本当にやりたいことじゃないからだよ」という人がいます。そういう場合もあるとは思います。
でも私はまず、やり方が間違っている、と思うことにしています。

私の場合は、紙とペンでなく体を動かして勉強すること。
特になにか「作る」ことに絡めることで「楽しい」に変化するので、モチベーションが大きく変わると気づきました。

整体師なんて一生勉強し続ける必要のある職業です。
頑張ってるつもりはないけど自然と学べちゃってる、そんな形にするためにも、無理なく自分らしい身につけ方を諦めたくありません。

これも自己分析が生きてるなぁと感じます!