塾生の小野寺道枝です。

今回は、あることを突き詰めて考えたら、一周回って当たり前にたどり着いた、ちょっと馬鹿馬鹿しい話になります。

題して「今更ですが」

【あることとは…】

前腕屈筋群のストレッチ:手の平上向き手首を反り、肘を伸ばして、反対の手で指を手前に引く

これをやった後、しっかり握れる。やっていない反対の手と比べると、まるで逆の手はむくんでいるように握りが悪い。このことに気づいた時から、これを体操教室の「つかみ」に使っている。

「長いこと握って使っている手指は、緩んでいるときも少し筋肉が縮んだままで指が曲がっていますが、伸ばしてあげるとしっかり握れますね。これと同じように、全身ストレッチすれば、全身動きやすくなるわけです。」

ある日、いつものようにこのセリフを発したあと「あれ?なんか変なこと言ってる?縮んだ筋肉を伸ばすと縮めやすくなります?

混乱したので、絵を描いてみた。


memo


縮んだ屈筋をほぐす(伸ばす)と、拮抗した伸筋が縮められるようになり、曲がっていた関節を伸ばせるようになる。言い換えれば、伸筋と屈筋のバランスが取れる。すなわち関節はニュートラルになる。
この状態から動かせば、縮んだ状態から動かすより可動が広いので、当然大きく動かせる。この場合で言えば、しっかり握れるようになるということ。

要するに「縮んだ筋肉を伸すと、縮めやすくなる」ではなく、「縮んだ筋肉を伸ばせば、関節の可動域が広がり筋肉の収縮がうまくいくようになる」ということ。

「だから、ストレッチすると動きがよくなり、ニュートラルな身体はパワフルなのか~」と当たり前のことにたどり着く。

このことを、大腿の筋肉に当てはめてみよう!
①縮んだハムストリングを伸ばす
②拮抗筋である大腿四頭筋が使えるようになる=膝の伸筋である大腿四頭筋が膝を伸ばすことができるようになる
③ハムストリングと大腿四頭筋のバランスが取れ関節がニュートラルになる=膝の可動域が広がる
④膝がしっかり伸びたことにより、ハムストリングの収縮がうまくいくようになる=パワフルに動かせる
⑤つまり、ハムストリングをストレッチすると、ハムストリングを使いやすくなる

結論「ストレッチした筋肉は使いやすくなる」
う~ん、なんか恥ずかしいくらい当たり前のことを言ってるが、納得!

ということで、なんとも馬鹿馬鹿しい内容になりましたが、セミナーなどで聞いたことを鵜呑みにして、何も考えず生徒さんに伝言ゲームのように伝えていた私には必要な作業でした。

よく出来ました