塾生 益田です。
晩秋の山、鐘ヶ嶽(神奈川県厚木市七沢)を心ゆくまで存分に味わってきましたっ!メンバー6人無事歩ききりました。ムズカシイことは考えず、ただ木の葉の赤や黄色を観る…よかったです。満たされた気分です。よけいなこと考えず、なにかにどっぷり浸かるっていいですねえ。 

さっさか、さっさか登って降りるというよりは、すみずみの景色をまんべんなくからだにしみこませるっていうような登山でした。わたしは、気がむくと高尾山によく行きます。なのに、「今年はあれっ、ほとんど 登ってなかったあ。」

山に登るっていってもその時間をどう使うか?いろいろあるって わかりましたよ。この度は、自然を十分に味わうものだったと思います。わたしのいつもの登り方は、その時々で違いはありますが、ひとりの場合は、ちゃちゃっとてっぺんまで行き、ちゃちゃっとふもとに戻る…連れのいる場合、木々につつまれながら、ぺらぺらしゃべりもやもやを外に出します。

人工物の日々の進化すごいです。けれど、人の手で造ったものでない大自然はやっぱり桁違いにすごいです。先生が選んでくれた今回の山は標高561mなのでたいしたことなさそうですが、そんなことはなく、ドキドキワクワクの連続で刺激的でした。ガードレールや柵がほとんどなくどこもかしこも「足ふみはずしたらえらいことになる。」というスリルのあるとこです。しかも傾斜はかなり…。自分の身を守らねばならないので、からだのセンサー総動員でがんばっていたはず。アスファルトの平地では使わない感覚を使うことができました。 

日本は国土の2/3が山地です。山はいろんな役割を果たしています。わたしたちに癒しの場をあたえてくれる。生き物や植物の住まいとなる。土砂災害、洪水、渇水を防いでる。きれいな水にしてくれる。二酸化炭素を吸って酸素を出してくれる。資源(木材、きのこ、竹、山菜)をもたらすなど。

鐘ヶ嶽は、杉林は、枝打ち伐採され、きれいに手入れされ地面まで陽があたり明るかったです。多くの種の生き物や花木がそだってるのだろうと思います。

あたりまえに紅葉を目にして気軽にたのしんでますよねえ。ですけど世界中どこでもみごとな紅葉みられるかっていうとそうではありません。日照時間、朝晩の気温差、水分量など適度でないと紅葉しません。すべての条件がそろってる日本の紅葉は世界一といわれていて海を超えてみんなが見に来ます。

てっぺん近くに岩というような大きな石がありました。ドラム缶10本合わせた位より大きいと思います。どうしてこの場所に?だれかがふもとから命がけで運んだのか?山が形成された時に同時にできたものなの?なぞです。

倒れそうになりながら必死に耐え、根っこを何mもはるか先まで伸ばしふんばってる木を何本も見ました。立派です。頭さがります。手合わせたくなります。床の間などに飾る根っこのオブジェがあるんです。買おうとすると高価なねだんするようです。父が趣味で根っこを磨き、ニス吹きかけ色つけて作品作ってたことあります。いまなら「いい物できたね。」と声かけられたと思いますが…。

メンバーのみんなと交流でき、いい1日となりました。ありがとうございます。ロボットが進化を続けていますが「やっぱ、生の人間はいいなあ。」と思います。人間は自然の一部ですから。

山はほぼ貸し切りのようなものでした。高尾山の激混みの中の登山に比べ、落ち着いて純粋に楽しめました。先生、ありがとうございました。


よく出来ました