塾生の小野寺道枝です。

「下腿三頭筋」
下腿三頭筋は立っている時、等尺性収縮をしている。そして地面から足が離れるとギュッと縮み(短縮性収縮)足首を底屈させる。このように等尺性収縮から解放されたら短縮性収縮する筋は他には例がなく下腿三頭筋が特殊なようだ。ということは下腿三頭筋は緊張状態にあることが多く、短縮して硬くなりやすい筋肉だといえる。と聞いて、もしかして寝ていても足首は底屈し縮んでいるのであればそれが寝ていてふくらはぎがつる原因の1つではないかとも思った。さらに腓腹筋は膝を屈曲させる筋であることから、膝曲がりとも関係がありそうだ。

高齢者の運動指導を仕事にしている私、声高らかに「ふくらはぎは第2の心臓」「抗重力筋であるふくらはぎを鍛え100歳まで歩こう」「むくみの改善にカーフレイズ」とかかとを上げるトレーニングを推奨してきたが、下腿三頭筋は緩めることで使いやすくする方法を取り入れようと思う。

「ニーイントウアウトを分析」
私の悩みの一つである膝下O脚。改善策を探るには関係する脚の関節がどうなっているかを知り、緩めるところと、使えるようにするところを明確に必要がある。まずは、関節がどうなっているかを見る。股関節は屈曲・内転・内旋、膝は屈曲・外旋、足は背屈・内反。次にこの関節の形をつくるにはどの筋肉が使われているかを書き出してみる。

股関節屈曲の筋肉:腸腰筋・大腿筋膜張筋・大腿直筋・縫工筋
股関節内転の筋肉:内転筋群、薄筋
股関節内旋の筋肉:殿筋群・半腱様筋・半膜様筋大腿筋膜張筋
膝屈曲の筋肉:ハムストリング・腓腹筋
膝(屈曲位で)外旋の筋肉:大腿筋膜張筋大腿二頭筋
足背屈の筋肉:前脛骨筋
足内反の筋肉:前脛骨筋・後脛骨筋

書き出してみるとなるほど、何度も登場する筋肉がある。それが縮まってニーイントウアウトを作っている筋肉ではないだろうか?まず、誰もが硬い「ハムストリング」、私が初めて施術を受けた時「硬いっ!!」と驚かれた「大腿筋膜張筋」。うん、なるほど。それと足の外側に体重を乗せると縮む「前脛骨筋」。私は靴の外側が減ってしまうのでこちらもうなづける。ということでこれらの筋肉を施術やストレッチで緩めると良いのではないかとの予測ができた。では次に、使えていない筋肉を見つけてみよう。単純に逆に働く筋肉を書き出してみる。


股関節伸展の筋肉:ハムストリング中・小殿筋(後部)外旋六筋
股関節外転の筋肉:殿筋群・大腿筋膜張筋・縫工筋・外旋六筋
股関節外旋の筋肉:大殿筋外旋六筋・腸腰筋・大腿二頭筋
膝伸展の筋肉:大腿四頭筋
膝(屈曲位で)内旋の筋肉:縫工筋・薄筋・
半腱様筋・半膜様筋・膝窩筋
足背屈の筋肉:前脛骨筋
足外反の筋肉:第三腓骨筋・長趾伸筋


こちらも複数回登場している筋肉が見えてきた。一つひとつ見ていこう。まず、両方に登場する「ハムストリング」は、縮むことで膝を屈曲させ内側の半腱様筋・半膜様筋が股関節を内旋させているので、緩めて膝の伸展と股関節の外旋を引き出し、しっかり使えるようにすることで、股関節伸展や外側の大腿二頭筋の作用で股関節を外旋をさせることかできそうだ。膝に関しては、極端に内・外旋している場合は縮んでいる筋肉を緩め、その逆の使い方で使い方をあらためるのも良いかと思うが、膝がきちんと伸ばせて股関節も正しい方向(0度)になれば、膝は股関節と同じ方向を向くはずなので、特に意識をしなくてもよいのかもしれない。と、この結論を導きだすまで何時間費やしただろう。なんせハムストリングのの中で外側・内側で作用が違ったりするし、縮んで使えない・伸ばされて使えない。緩めることで使えるようになる・使うことで(短縮性収縮)使えるようになる…この辺りがこんがらがって頭がパニックになる。やっとの思いで導き出したこの結論もあっているかはわからない。ハムストリングに時間を取られ忘れていたが、殿筋群・外旋六筋は言うまでもなく「さぼって使えなくなっている筋肉」なので、短縮性収縮で鍛えるべきだろう…ん?待てよ…これも「さぼって硬くなっている筋肉」だから緩めるのか?あーまたこんがらがってきたので、今回はここまでにして、明確になったら続きを書くことにしよう。



良くできました