塾生の樽見です。
実技の時間に他の塾生から出た「大腿四頭筋を縮める運動を行うためには、膝下にタオルを置き、それを膝で押すようにするようにと指示をうけた。でも膝でタオルを押す行為は股関節の伸展なので大腿四頭筋は縮まらず、ハムストリングが縮まるのではないか?」という疑問について話し合いました。
大腿四頭筋、ハムストリング筋とその動作
大腿四頭筋は太腿前面にある「大腿直筋」、「外側広筋」、「中間広筋」、「内側広筋」の4つの筋肉の総称で、【膝関節を伸展させる筋】です。ハムストリング筋は大腿後面にある「半腱様筋」、「半膜様筋」、「大腿二頭筋」の3つの筋肉の総称で、膝が伸展した状態で【股関節を伸展させる筋】です。
つまり、膝でタオルを押すという行為(手段)はハムストリング筋が縮む(=股関節の伸展)ことになり、【大腿四頭筋を縮める】という目的は満たしていません。(目的と手段の齟齬)
手力整体の塾生はどう考えたか?
ここからが手力整体のすごいところで、「では、どうすれば大腿四頭筋を縮める運動になるのか」と「なぜタオルを膝で押すという指導があったのか」について考えました。
1.大腿四頭筋を縮める方法は?
前述しましたが、大腿四頭筋は膝関節を伸展させる際に使用する(=縮む)筋です。つまり、大腿四頭筋を縮めるためには膝関節を伸展させれば良いことになります。例えば椅子に座り(両足は地面につけておく)、膝から先を蹴り出すように持ち上げる(膝を中心とした円運動を行い、つま先と膝が一直線となるように持ち上げる)ことで膝関節が伸展(=大腿四頭筋が縮む)します。
2.なぜタオルを膝で押すという指示があったのか?
本質問者は高齢者に対して運動指導を行っています。おそらく今回の質問のきっかけになった指示を行った方(質問者とは別)も高齢者と関わりがある職種だと推測されます。高齢者に限らないですが、「大腿四頭筋を縮めて」と指示されても動かす部位や動かし方はわからないと思います。ですので、【動かし方をイメージしてもらうために】タオルを膝で押す「という用語を使ったのではないかと他の塾生と推測しました。(今回は膝とつま先を一直線にする動作において、膝が浮き上がらないようにするためにタオルを膝で押すという表現を使用したと推測)
目的と手段の齟齬に気づくには
「大腿四頭筋を縮めるためには〇〇する」という指示に素直に従った場合、本来の目的とは違う筋肉を縮めていた可能性があります。【大腿四頭筋を縮めたい】という目的と【◯◯する】という手段に齟齬があることに気づくことができましたが、目的を確認せず【〇〇する】部分だけを行う人がいるのも事実です。目的を把握するためには「なぜ?」や「そもそも」という言葉何度も繰り返し、問答していく必要があります。(私もよく仕事で「そもそも何がしたいんだっけ?」と言う言葉を使います)
まとめ(というかPR)
今回は塾生からでた疑問から、目的と手段の齟齬に気づくという話を紹介させていただきました。疑問を持つには知識が必要となりますが、手力整体では解剖学も学びます。座学で学ぶだけではなく、学んだ内容を実技に活かします。人から教えられた知識だけでは応用が効かなくなるときがいつか来るのだなと感じました。やはり自分で考えることが重要。別のスクールと契約する直前から手力整体の門をくぐった理由は「自分で考える力を養えそう」という理由でしたが、間違ってはなかったようです。といっても考えて結論出る前に諸先輩方がスパーンと回答出しちゃうので、まだまだ思考スピードが足りてません。。(手力整体、解剖学オンライン講座受講生募集中です)
以上、一番下っ端の塾生樽見でした。
実技の時間に他の塾生から出た「大腿四頭筋を縮める運動を行うためには、膝下にタオルを置き、それを膝で押すようにするようにと指示をうけた。でも膝でタオルを押す行為は股関節の伸展なので大腿四頭筋は縮まらず、ハムストリングが縮まるのではないか?」という疑問について話し合いました。
大腿四頭筋、ハムストリング筋とその動作
大腿四頭筋は太腿前面にある「大腿直筋」、「外側広筋」、「中間広筋」、「内側広筋」の4つの筋肉の総称で、【膝関節を伸展させる筋】です。ハムストリング筋は大腿後面にある「半腱様筋」、「半膜様筋」、「大腿二頭筋」の3つの筋肉の総称で、膝が伸展した状態で【股関節を伸展させる筋】です。
つまり、膝でタオルを押すという行為(手段)はハムストリング筋が縮む(=股関節の伸展)ことになり、【大腿四頭筋を縮める】という目的は満たしていません。(目的と手段の齟齬)
手力整体の塾生はどう考えたか?
ここからが手力整体のすごいところで、「では、どうすれば大腿四頭筋を縮める運動になるのか」と「なぜタオルを膝で押すという指導があったのか」について考えました。
1.大腿四頭筋を縮める方法は?
前述しましたが、大腿四頭筋は膝関節を伸展させる際に使用する(=縮む)筋です。つまり、大腿四頭筋を縮めるためには膝関節を伸展させれば良いことになります。例えば椅子に座り(両足は地面につけておく)、膝から先を蹴り出すように持ち上げる(膝を中心とした円運動を行い、つま先と膝が一直線となるように持ち上げる)ことで膝関節が伸展(=大腿四頭筋が縮む)します。
2.なぜタオルを膝で押すという指示があったのか?
本質問者は高齢者に対して運動指導を行っています。おそらく今回の質問のきっかけになった指示を行った方(質問者とは別)も高齢者と関わりがある職種だと推測されます。高齢者に限らないですが、「大腿四頭筋を縮めて」と指示されても動かす部位や動かし方はわからないと思います。ですので、【動かし方をイメージしてもらうために】タオルを膝で押す「という用語を使ったのではないかと他の塾生と推測しました。(今回は膝とつま先を一直線にする動作において、膝が浮き上がらないようにするためにタオルを膝で押すという表現を使用したと推測)
目的と手段の齟齬に気づくには
「大腿四頭筋を縮めるためには〇〇する」という指示に素直に従った場合、本来の目的とは違う筋肉を縮めていた可能性があります。【大腿四頭筋を縮めたい】という目的と【◯◯する】という手段に齟齬があることに気づくことができましたが、目的を確認せず【〇〇する】部分だけを行う人がいるのも事実です。目的を把握するためには「なぜ?」や「そもそも」という言葉何度も繰り返し、問答していく必要があります。(私もよく仕事で「そもそも何がしたいんだっけ?」と言う言葉を使います)
まとめ(というかPR)
今回は塾生からでた疑問から、目的と手段の齟齬に気づくという話を紹介させていただきました。疑問を持つには知識が必要となりますが、手力整体では解剖学も学びます。座学で学ぶだけではなく、学んだ内容を実技に活かします。人から教えられた知識だけでは応用が効かなくなるときがいつか来るのだなと感じました。やはり自分で考えることが重要。別のスクールと契約する直前から手力整体の門をくぐった理由は「自分で考える力を養えそう」という理由でしたが、間違ってはなかったようです。といっても考えて結論出る前に諸先輩方がスパーンと回答出しちゃうので、まだまだ思考スピードが足りてません。。(手力整体、解剖学オンライン講座受講生募集中です)
以上、一番下っ端の塾生樽見でした。

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