塾生の樽見です。

皆さんは丹田(たんでん)という言葉をご存知でしょうか?
丹田には、
  ・ 上丹田(眉間中央付近)
 ・中丹田(胸部中央付近)
 ・下丹田(へその下付近)
があるとされており、東洋医学、武道、瞑想などでは気の中心とされています。手力整体では「身体の重心」という意味で使われることが多くあります。本記事では丹田=身体の重心として扱います。


物体が一番安定するのは重心を支えた時
少し物理の話になります。
皆さんの目の前に野球ボールがあり、指1本で支えることを想像してみてください。下図のようにボール重心の真下を支えたのではないでしょうか?なぜ重心の真下を支える必要があるのでしょうか?
ball

地球上で生活する以上、常に重力が働いています。重力とは地球の中心方向に向かって作用する力です。想像いただいたボールも常に地球の中心方向に引っ張られています。ボールを指一本で支える場合、重心と指(支点)が重力の方向に一直線に並んでいないとボールが回転する方向に力(モーメントといいます)が作用し、ボールが落ちてしまいます。つまり、指一本で支えるためには回転しようとする力を生じさせない必要がありますが、それは重心と支点(指)を重力方向に一直線に並べることで実現できるということです。


身体も回転しようとする力(モーメント)と戦っている
先ほどはボールを例にしましたが、人間の身体も重力によって常に地球の中心に向かって引っ張られています。つまり重心(丹田)と支点が重力方向に一直線に並んでいない場合は体を曲げる(または反らす)方向に力(モーメント)が働きます。ではなぜ地面に倒れ込まずに生活できているのでしょうか?理由は簡単で、モーメントに対抗するために収縮(ON)している筋肉がいるということです。一方、「え?モーメントが代わりに仕事(関節を動かす)してくれるのであれば、ONしなくていいんじゃないか?」と怠け始める筋肉が出てきます。重力は常に作用するので、丹田と支点がずれている状態が長く続くとモーメントに対抗するために収縮している筋肉が悲鳴を上げ、怠け続けた筋肉は動き方を忘れたかのように自由に動かせなくなってしまいます。

ではどうすればよいのでしょうか?


丹田と支点を一直線に並べ、様々な筋肉を使用できる状態にする
モーメントが原因なのであれば、原因を除去しましょう。モーメントを生じさせないためには重心と支点を重力方向に対して一直線に並べる必要があります。収縮もしくは怠けている骨盤周りの筋肉をストレッチや締め直しを行うことで下丹田(重心)をコントロールできるようになります。丹田と支点が重力方向に一直線に並ぶことで、これまで収縮もしくは怠けていた筋肉を使用して身体を動かすことができるようになります。信じられないぐらいのパワーが出せるようになるので、きっと驚きますよ。また、姿勢も良くなります。

ストレッチや締め直しのやり方については、ぜひ手力整体に見学に来てみてください。丹田をコントロールする術を学び、筋肉本来のパワー、良い姿勢、痛みが出にくい身体を手に入れましょう!


まとめ
・丹田は気の中心や身体の重心と言われ、上丹田/中丹田/下丹田が存在する
・地球上に存在する物体は重力の影響を受けており、重心と支点が重力方向からずれている場合は回転する力(モーメント)が作用する
・モーメントを生じさせないためには、重心と支点を重力方向に一直線に並べる
・身体もモーメントの影響を受けており、回転を止めるために収縮する筋肉と怠ける筋肉が存在する
・下丹田に近い骨盤周辺の筋肉をストレッチまたは締め直しを行うことで丹田を操りやすくなる
・丹田(重心)と支点が重力方向に対して一直線に並ぶことで筋肉本来のパワー、良い姿勢、痛みが出にくい身体を得ることができる

※文中で支点という言葉は使用しましたが、支点=関節と考えていただくとイメージしやすいかと思います。



よく出来ました