塾生の樽見です。

5月、6月に手力整体塾には2名入塾し、自身の環境や立場が変化していると感じています。
今日はビジネス書に書いてあるような、ちょっと身体の話から離れた内容を書きます。


立場の変化について
上記通り、手力整体塾に2名の方が入塾し、基本手技の練習が始まりました。これまで私は「施術する側」がほとんどでしたが、最近は「施術を受ける側」が多くなっています。受ける側が「あー気持ちよかった」ではまったく練習の意味がないので、良し悪しのフィードバックがお互いの成長には不可欠な要素となります。


フィードバックする側にも技量が求められる
施術する側にとっては「うん、今の良かったよ」と言ってもらいたいところですが、最初からはなかなかそうは行きませんよね。では、施術を受ける側としてどのようなどのようなことが必要なのか考えてみました。

【フィードバックする側にとって大切な要素】
・あるべき姿(目標、ゴール)との乖離に気づく
・具体的かつ明確に伝える技術

あるべき姿(目標、ゴール)との乖離に気づく
乖離に気づくためには、そもそものあるべき姿についてフィードバックする側が理解できている必要があります。例えば基本手技の手順や施術姿勢、指圧点、力の具合ですね。「理解できている」は「知っている」と違い、相違点を具体化できる知識と、そうしないといけない理由を理解しているという意味です。じゃないと、「なんか違う」という状態となり、施術する側も困ってしまいますから。

具体的かつ明確に伝える技術
さらに4つの要素があるかと思います。
・乖離点の言語化
・相手の理解度、技量に合わせた言葉選び
・相手の過去経験に基づく思い込みやこだわりを見抜く
・一度に多くの情報を与えない

乖離点の言語化
「もうちょっと右!」とかなら簡単ですが、「脊柱起立筋乗り越えて、その奥をぐっと押す」としてもちょっと曖昧ですよね。。(どれぐらい押せばいいのって思いますよね・・・)
実物を見ながら説明することができないので、整体においてはこの技術について私自身まだまだ修行が必要です。

相手の理解度、技量に合わせた言葉選び
現職場でもそうなのですが、相手がわからない/知らない単語や言い回しっているから全く話が通じず、会議が空転することってありませんか?相手からの返答や質問内容から理解している、していないを判断し、理解できていないようであれば言い回しを変えてみる必要があります。
手力整体塾には、私のように全く初めてという人もあれば、すでに施術の心得を持っている方もいらっしゃいます。自分は難しい言葉を知っていることを誇ることが目的ではなく、相手に理解してもらうことが目的なので、常に「相手にとって」最適な言葉や言い回しを、相手との会話を通して探っていこうかと思います。

相手の過去経験に基づく思い込みやこだわりを見抜く
先程は理解度にフォーカスを当てましたが、過去の経験ややり方が邪魔することで理解が進まないケースもあります。相手の経歴を知っていないと見抜くことは難しいですが、相手との会話を通して理解度を把握し、言葉や言い回しを変えてみてもだめなのであればこれを疑ってみるのが良いかもしれません。

一度に多くの情報を与えない
ついつい多くのことを伝えようとして情報過多となり、結局1つも伝わらなかったという経験ありませんか?私がフィードバックする際は、情報過多となりがちという自覚があります。。
フィードバックする側が本当に必要なことを1つ、2つに絞るには勇気が必要ですが、「相手に理解してもらうことが目的」として、本当に必要なことだけに絞り、伝えるように心がけていこうと思います。


まとめ
今回は、フィードバックすることで自身の理解度が把握できるということをお話させていただきました。

 ・フィードバックは、する側があるべき姿を理解している必要がある
 ・あるべき姿との乖離点を言語化でき、それを相手に理解してもらう技術を有する必要がある

実は我が家の家系は代々教員でして、教えるということはお家芸という側面があります。
・祖父:高校英語
・祖母:幼稚園
・父:高校化学
・母:幼稚園
・兄:高校化学
・叔父:高校国語
・叔母:高校数学

「じゃあ、お前はできているのか」というツッコミが聞こえてきそうですが、今後頑張りますということで勘弁してください。教職員一家に恥じぬよう、相手に伝わるフィードバックを目指していこうかと思います。(自分の理解にも繋がりますし)



良くできました